声
「今日は疲れたなー」
獣戦機隊の基地の部屋に帰る途中。俺の横で雅人が呟いた。
今回の任務では多数の敵さんの攻撃がしつこく、長期戦になった。
今朝、雅人に俺の声が好きだと言われたが、俺は普段聞いている雅人の声も好きだ。そして、不謹慎ながら疲れた時、つまり今の状態の雅人の少し掠れた声がとても良いと思ってしまった自分がいる。
「亮はすげーよな…持久力あって。なあ亮」
そう、こんな風に名前を呼んだ時がもっと良い。基本可愛くて爽やかさというか涼やかさがある。それでいて色気が隠されてるという。しかもこんなに可愛いのに本人が無自覚だというのが余計愛しくて仕方がない。そんなことを考えながら歩いていると、自分が呼ばれているのに一瞬反応が鈍っちまった。
「亮?」
「…ん、ああ雅人。どうした」
「今朝も言ったけどさ、亮はなんでそんなにこんなにも声かっこいいのかな」
「いきなりどうした。それに外見はどうなんだ外見は」
「ああ、もちろん顔もいいし背も高いし…あっちだってさ」
「おい、廊下で言うなそんなこと」
俺は少し慌てて止めた。そばに誰もいなかったことに安堵する。しかしどうしたんだろうか。今日の戦闘で心身ともに疲れたのかもな。俺はそう思い、改めてそばに誰もいないことを確認すると、雅人を横抱きにする。
「わーっ!歩ける、歩けるってば!!」
「疲れてるんだろ」
「う…そりゃこっちのが楽だけど…うん、お言葉に甘えさせていだたきます」
「それで、なんで俺のことばっかり褒めるんだ今日は」
「だって、ナンパとか亮の見た目とか声を駆使すりゃどんな女の子もオチちゃいそうじゃん。それに比べておれはさ」
「…あのなあ」
例えが「ナンパ」というのがいささかアレだが、どうやら雅人は疲れのせいか少し自信喪失気味らしい。
そうこうしているうちに俺の部屋についた。雅人をベッドに降ろす。
「確かに俺とは雰囲気とかタイプとかが違うけどよ、お前の声だって魅力あるぞ」
「…へ?」
「…俺だって、お前の声、好きだぜ。お前のその可愛くて愛おしい声で名前呼ばれると、自分が亮でお前がそばにいる…それを感じられるのが嬉しいのさ。そのうれしさとかを教えてくれたのはお前だ。ありがとよ、雅人」
「ずるい。さらりと言えるよな、こーいうこと…おれはちょっと恥ずかしいよ。でも嬉しいな。亮、愛してるよ。おれの亮」
雅人はそう言って、俺に抱きつく。
「えへへ…ちょっと真似してみた」
やっぱり雅人の声は安心する。俺も気持ちに任せて抱きしめ返した。
「雅人」
「亮」
俺たちは甘く口づけを交わした。
獣戦機隊の基地の部屋に帰る途中。俺の横で雅人が呟いた。
今回の任務では多数の敵さんの攻撃がしつこく、長期戦になった。
今朝、雅人に俺の声が好きだと言われたが、俺は普段聞いている雅人の声も好きだ。そして、不謹慎ながら疲れた時、つまり今の状態の雅人の少し掠れた声がとても良いと思ってしまった自分がいる。
「亮はすげーよな…持久力あって。なあ亮」
そう、こんな風に名前を呼んだ時がもっと良い。基本可愛くて爽やかさというか涼やかさがある。それでいて色気が隠されてるという。しかもこんなに可愛いのに本人が無自覚だというのが余計愛しくて仕方がない。そんなことを考えながら歩いていると、自分が呼ばれているのに一瞬反応が鈍っちまった。
「亮?」
「…ん、ああ雅人。どうした」
「今朝も言ったけどさ、亮はなんでそんなにこんなにも声かっこいいのかな」
「いきなりどうした。それに外見はどうなんだ外見は」
「ああ、もちろん顔もいいし背も高いし…あっちだってさ」
「おい、廊下で言うなそんなこと」
俺は少し慌てて止めた。そばに誰もいなかったことに安堵する。しかしどうしたんだろうか。今日の戦闘で心身ともに疲れたのかもな。俺はそう思い、改めてそばに誰もいないことを確認すると、雅人を横抱きにする。
「わーっ!歩ける、歩けるってば!!」
「疲れてるんだろ」
「う…そりゃこっちのが楽だけど…うん、お言葉に甘えさせていだたきます」
「それで、なんで俺のことばっかり褒めるんだ今日は」
「だって、ナンパとか亮の見た目とか声を駆使すりゃどんな女の子もオチちゃいそうじゃん。それに比べておれはさ」
「…あのなあ」
例えが「ナンパ」というのがいささかアレだが、どうやら雅人は疲れのせいか少し自信喪失気味らしい。
そうこうしているうちに俺の部屋についた。雅人をベッドに降ろす。
「確かに俺とは雰囲気とかタイプとかが違うけどよ、お前の声だって魅力あるぞ」
「…へ?」
「…俺だって、お前の声、好きだぜ。お前のその可愛くて愛おしい声で名前呼ばれると、自分が亮でお前がそばにいる…それを感じられるのが嬉しいのさ。そのうれしさとかを教えてくれたのはお前だ。ありがとよ、雅人」
「ずるい。さらりと言えるよな、こーいうこと…おれはちょっと恥ずかしいよ。でも嬉しいな。亮、愛してるよ。おれの亮」
雅人はそう言って、俺に抱きつく。
「えへへ…ちょっと真似してみた」
やっぱり雅人の声は安心する。俺も気持ちに任せて抱きしめ返した。
「雅人」
「亮」
俺たちは甘く口づけを交わした。
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