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テーマ「雪」
登場オペレーター クーリエ、エクシア
「おや、雪ですね」
ふと立ち止まったクーリエが、空を見上げながら嬉しそうに言う。それを聞きつけたエクシアは訝しげに振り返った。
「ねぇ、キミって雪だらけのとこから来たんでしょ? 雪なんて珍しくないんじゃないの?」
そうですね、と同意しながらもクーリエは指先に落ちてきた大きな雪粒が水滴に変わるのを興味深く眺めている。
「龍門の雪は初めて見るので面白いですよ。気温と標高の関係で雪境 にはもっと細かな雪が降りますから」
「ふーん、そうなんだ。機会があったら見てみたいな」
そう口にしたものの、そんな日は来ないかもしれないとも思う。故郷よりも更に遠い異教徒の国。現実味が薄い。
とりあえずは目の前のものを片付けてからだ。銃を構えるとエクシアの表情が真剣なものに変わる。
「エクシアさんが雪境にいらっしゃったら、その時はご案内しますよ」
にっこりと微笑んだクーリエも指先の水をパッと払うと、剣柄に手を掛けた。
前方に見える人影にエクシアが閃く。
「あ、もしかして雪境で降る雪ってあんな感じ?」
目を凝らしたクーリエは苦笑いするしかなかった。エクシアが指し示す先には、彼の主人であるシルバーアッシュが既に応戦しているのが見えたからだ。
かの人が放つ氷の結晶はキラキラと輝いて美しいが。
「——あれは、氷のアーツですよ」
登場オペレーター クーリエ、エクシア
「おや、雪ですね」
ふと立ち止まったクーリエが、空を見上げながら嬉しそうに言う。それを聞きつけたエクシアは訝しげに振り返った。
「ねぇ、キミって雪だらけのとこから来たんでしょ? 雪なんて珍しくないんじゃないの?」
そうですね、と同意しながらもクーリエは指先に落ちてきた大きな雪粒が水滴に変わるのを興味深く眺めている。
「龍門の雪は初めて見るので面白いですよ。気温と標高の関係で
「ふーん、そうなんだ。機会があったら見てみたいな」
そう口にしたものの、そんな日は来ないかもしれないとも思う。故郷よりも更に遠い異教徒の国。現実味が薄い。
とりあえずは目の前のものを片付けてからだ。銃を構えるとエクシアの表情が真剣なものに変わる。
「エクシアさんが雪境にいらっしゃったら、その時はご案内しますよ」
にっこりと微笑んだクーリエも指先の水をパッと払うと、剣柄に手を掛けた。
前方に見える人影にエクシアが閃く。
「あ、もしかして雪境で降る雪ってあんな感じ?」
目を凝らしたクーリエは苦笑いするしかなかった。エクシアが指し示す先には、彼の主人であるシルバーアッシュが既に応戦しているのが見えたからだ。
かの人が放つ氷の結晶はキラキラと輝いて美しいが。
「——あれは、氷のアーツですよ」
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