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危ない危ないと心を落ち着かせる潔は譲られた洗濯機に自分の洗濯物を詰め込んでいく。洗剤も投入してスイッチを押すと後は終わるのを待つだけだと思い振り返ればそこには小さな台の上にたち少し高いところにある乾燥機から洗濯物を取りだしている彼女がいた。



彼女は奥にある洗濯物が取り出せないのか少し背伸びをして取り出そうとしていてその姿にまたどうしてそんなにも可愛いんだと庇護欲をそそられる行動に顔を両手で覆い可愛い可愛すぎると叫びたい衝動を無理やり押えた。



もう少しその可愛らしい姿を見ていたかったけれどそれはそれで可哀想なので助けてあげようと彼女の後ろから手を伸ばして洗濯物を取ってあげれば振り返った遥とまた至近距離で目が合う潔。先程よりも近い距離にもうこのまま抱きしめてもいいだろうかと邪な手が彼女の体に触りそうになった時



『わ、ありがとう助かるよ、全然取れなくってどうしようかと思ってたの』



「いえ、なんか困ってそうだったので」



『ふふ、優しいんだね』



「い、や、そんなことは、、えっと、なにか手伝いましょうか」



『えー、いいの？悪いなあ、じゃあ少しだけタオル畳むの手伝って欲しいな。』




あまりにも純粋で清らかな彼女になんてことをしようとしていたのだと微笑みを浴びせられた潔は触れようとしていた手を急いで引っ込めて遥から離れると大きく深呼吸をした。




「そういえば名前なんて言うんですか」



『あ、そうか私誰にも自己紹介してなかったんだった。真白遥って言います、ちょっと前からここで雑用係？として働いてます。』



「雑用係、、なるほど、それでこんな事を。あ、俺は潔世一です。」



『潔くんかあ、私のここでのお友達第1号だね、よろしく。』



えへへ、お友達できちゃった。と喜ぶ遥になんでそんな可愛いことを言うんだと畳み掛けていたタオルで顔を抑える。



『どうしたの潔くん』



「遥さん可愛すぎむり」



もう抑えることなんて出来なくて思いを声に出す。なんでこんなにも会ったばかりの人に夢中になっているのだろう。思ったよりもハマってしまっている自分が恐ろしい潔。



ふと遥の反応が気になって顔を覆っているタオルを退けて彼女の顔を見れば、ものすごく顔を赤くさせて、耳まで真っ赤にさせて俯いていた。



『……ぜ、全然、可愛くないもん』



顔を隠すように俯いてタオルを畳む遥。それを見た潔はプツンと何かが切れたような音が自分の中でして気がつけば彼女の両肩に触れてこちらを向かせていた。



そんな行動に驚いた遥が目を見開いて潔を見つめれば潔は震えるような口を開いてこういった。



「遥さん俺と結婚してください！」