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するととろんとした瞳に見つめられて顔に触れた手に擦り寄ってくる遥。彼女が苦しんでいるのを十分理解しているのに、そんなことをされてしまうとまた可愛いと思ってしまうわけで…
千切は悪いとは思いつつも遥の顔に自分の顔を寄せていって、すこしだけ開いたそのくちびるに自分のものを重ねようとした。
「お嬢ー、お前いつまでそこ入ってんだ、俺達もう出んぞー」
しようとしたのに。外からかけられた声に縮めていた距離を離した。
「おーう、わかったー」
「アイツ大丈夫かよ本当に」
「お嬢様だからきっと裸見られたくないんでしょ」
「ああなるほど、いやでもこの前一緒に入った時は…」
と、だんだん小さくなっていく会話と扉が空いて閉まる音に一気に息を吐く。
やっと出ていきやがった。千切がもう一度遥を見た時目を瞑っている姿に焦る千切だったが、ただ逆上せて気を失っているだけのようでひと安心するとシャワーの蛇口を閉めて鍵を開け密室空間からやっと出る。
癒しを求めてお風呂に来たはずなのになんだかものすごい疲労を感じるなと千切は溜息をつき遥をお姫様抱っこに変えると、眠るように瞳を閉じた遥の額に優しく口付けた。
「待って玲王タオル忘れたとってくる…………え。…………何してんのお嬢…え、誰それ、え。
………玲王ー、お嬢が女の子といけないことしてるー超卑猥、きゃー不純異性交遊反対ーー」
「やめろその棒読み腹が立つ、あとその意味の無いスカスカな手もやめろてか静かにしろ」
気を緩めていたのがいけなかったのかまた扉が開いてやってきた凪がこちらを見て立ち止まる。
珍しく戸惑っているらしい凪。彼はきゃーといいつつ両手で顔を覆った手の指の隙間からがっつりとこちらを見ていて、千切はどうしてこうもさっきから上手くいかないんだと叫んでやりたい気持ちだったが遥がそばにいることもあってやめた。
一体なんのためにここまで頑張っていたんだ。そう意気消沈としている千切の元に御影までやってきてまた面倒だなと思う。
「なにわけのわかんねーこといってんだ凪早く帰……………お嬢。マジでやめとけ。俺らまだ高校生なんだぜ、子供ができでもしたら責任取れんのかお前」
「いや、いいからお前らさっさと出てけまじで。」
千切豹馬の切実な願いであった。
するととろんとした瞳に見つめられて顔に触れた手に擦り寄ってくる遥。彼女が苦しんでいるのを十分理解しているのに、そんなことをされてしまうとまた可愛いと思ってしまうわけで…
千切は悪いとは思いつつも遥の顔に自分の顔を寄せていって、すこしだけ開いたそのくちびるに自分のものを重ねようとした。
「お嬢ー、お前いつまでそこ入ってんだ、俺達もう出んぞー」
しようとしたのに。外からかけられた声に縮めていた距離を離した。
「おーう、わかったー」
「アイツ大丈夫かよ本当に」
「お嬢様だからきっと裸見られたくないんでしょ」
「ああなるほど、いやでもこの前一緒に入った時は…」
と、だんだん小さくなっていく会話と扉が空いて閉まる音に一気に息を吐く。
やっと出ていきやがった。千切がもう一度遥を見た時目を瞑っている姿に焦る千切だったが、ただ逆上せて気を失っているだけのようでひと安心するとシャワーの蛇口を閉めて鍵を開け密室空間からやっと出る。
癒しを求めてお風呂に来たはずなのになんだかものすごい疲労を感じるなと千切は溜息をつき遥をお姫様抱っこに変えると、眠るように瞳を閉じた遥の額に優しく口付けた。
「待って玲王タオル忘れたとってくる…………え。…………何してんのお嬢…え、誰それ、え。
………玲王ー、お嬢が女の子といけないことしてるー超卑猥、きゃー不純異性交遊反対ーー」
「やめろその棒読み腹が立つ、あとその意味の無いスカスカな手もやめろてか静かにしろ」
気を緩めていたのがいけなかったのかまた扉が開いてやってきた凪がこちらを見て立ち止まる。
珍しく戸惑っているらしい凪。彼はきゃーといいつつ両手で顔を覆った手の指の隙間からがっつりとこちらを見ていて、千切はどうしてこうもさっきから上手くいかないんだと叫んでやりたい気持ちだったが遥がそばにいることもあってやめた。
一体なんのためにここまで頑張っていたんだ。そう意気消沈としている千切の元に御影までやってきてまた面倒だなと思う。
「なにわけのわかんねーこといってんだ凪早く帰……………お嬢。マジでやめとけ。俺らまだ高校生なんだぜ、子供ができでもしたら責任取れんのかお前」
「いや、いいからお前らさっさと出てけまじで。」
千切豹馬の切実な願いであった。
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