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私もしかしてとんでもないところに来てしまったのかもしれない。
働き始めて一日目にして絶望を感じていた遥は大きなため息をついた。
真白遥。彼女は世間一般的な家庭よりも少々貧乏な家庭に生まれた。彼女はそれを苦に思ったこともないし自分が恵まれていない存在だと感じたこともないのだが親がお金に困っていることは両親がそれを遥に直接言わずともなんとなく幼い頃から察していた。
そのせいか遥は高校を卒業したら就職すると決めており、両親が大学に行っても良いと言っているにもかかわらずやはり遥は当初から決めていた通り一般企業に就職。だがなんとその就職先には厄介な上司がいた。遥が人よりも気の弱く女だったことも良くなかったのだろう。パワハラ、モラハラ、セクハラ。ありとあらゆるハラスメントの被害にあった遥はあまりにも限界だとなくなく退職をした。
また新しく職を探さなければと求人サイトを漁っていた際、見間違えかと思うほどの求人票を見て遥はスクロールする手を止め思わず2度見した。
【完全月給制】月50万~
毎食付き住み込み制度あり『家賃食費実質無料』
仕事内容 簡単な雑用のみ
怪しい。なんとも怪しすぎる上に色々と信じられない内容に疑う遥。
月給制で月50万だなんて本当に有り得るのか??思わず平均月収を調べてみれば女性の一般的な月収はやはりだいたい20万程度。その倍以上もする給料が怪しいのはもちろんのこと、ほかの求人票はもっと詳細が詳しく載っているにも関わらずこれはこの3行のみ。
仕事内容も上手くはぐらかしたように雑用としか書いていなくて誰が見ても危なそうだと一瞬でわかるはずなのに遥はこれが気になって仕方なかった。
もしこれに書いてあることが本当で、住み込みで働けて食費も家賃もかからず雑用だけをこなせばいいのだとしたらこんなにもいいものは無い。
何よりも高い給料に魅力を感じた遥は思わず申し込みボタンをおそうとするもののやはり危険な仕事だったらと踏みとどまる。
けれどそれでもと思ってしまうのはやはり家族のため。今まで育ててくれた両親に少しでもお金に困って欲しくは無いし、遥にはまだ中学生の弟がいた。これから弟を育てていくために更にお金が必要になるだろう。弟には大学まで行って幸せな生活を送って欲しいし両親にだってもう少し裕福な生活を送ってほしい。
決意した遥はもう迷うことなくそのボタンを押した。
働き始めて一日目にして絶望を感じていた遥は大きなため息をついた。
真白遥。彼女は世間一般的な家庭よりも少々貧乏な家庭に生まれた。彼女はそれを苦に思ったこともないし自分が恵まれていない存在だと感じたこともないのだが親がお金に困っていることは両親がそれを遥に直接言わずともなんとなく幼い頃から察していた。
そのせいか遥は高校を卒業したら就職すると決めており、両親が大学に行っても良いと言っているにもかかわらずやはり遥は当初から決めていた通り一般企業に就職。だがなんとその就職先には厄介な上司がいた。遥が人よりも気の弱く女だったことも良くなかったのだろう。パワハラ、モラハラ、セクハラ。ありとあらゆるハラスメントの被害にあった遥はあまりにも限界だとなくなく退職をした。
また新しく職を探さなければと求人サイトを漁っていた際、見間違えかと思うほどの求人票を見て遥はスクロールする手を止め思わず2度見した。
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仕事内容 簡単な雑用のみ
怪しい。なんとも怪しすぎる上に色々と信じられない内容に疑う遥。
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もしこれに書いてあることが本当で、住み込みで働けて食費も家賃もかからず雑用だけをこなせばいいのだとしたらこんなにもいいものは無い。
何よりも高い給料に魅力を感じた遥は思わず申し込みボタンをおそうとするもののやはり危険な仕事だったらと踏みとどまる。
けれどそれでもと思ってしまうのはやはり家族のため。今まで育ててくれた両親に少しでもお金に困って欲しくは無いし、遥にはまだ中学生の弟がいた。これから弟を育てていくために更にお金が必要になるだろう。弟には大学まで行って幸せな生活を送って欲しいし両親にだってもう少し裕福な生活を送ってほしい。
決意した遥はもう迷うことなくそのボタンを押した。
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