アイシ×おお振り【お題:思い出15】
ヒルセナにメールであおられたアベミハがどうなったか。完結編です。
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【セナから三橋へのメール】
From:小早川瀬那
To:三橋 廉
件名:おめでとう♪
今日は阿部くんとレンくんが初めて会った記念日なんだって?
阿部くんがヒル魔さんにメールで教えてくれたのを聞きました。
これからは好きな人とずっと一緒だね。
いろいろ悩んでいるレンくんを見ていたから、うまくいって僕も本当にうれしい。
デビルバッツで2人でバイトする話も聞いてる。
これから大変だと思うけど、野球でもバイトでもあまり頑張りすぎないようにね。
レンくんと阿部くんの活躍を、祈っています。
セナ
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【ヒル魔から三橋へのメール】
From:蛭魔妖一
To:三橋 廉
件名:YA---HA---!!
今日はいよいよ新婚初夜だろ?
いい夜になったか?
ヒル魔
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セナ 「返信来ないなぁ。もしかしていいところでメールしたから怒ってるとか......」
ヒル魔「今頃真っ最中なんじゃねぇの?」
セナ 「ヒル魔さん!なんか想像しちゃうじゃないですか!」
*****
【ヒル魔から阿部へのメール】
From:蛭魔妖一
To:阿部隆也
件名:どうした?
YA---HA---!!
今日は初めての夜だな。
俺もセナもレンにメールを送ったが、返信がない。
間が悪いときにメールを送ったせいで怒ったのかとセナが気にしている。
大方レンは疲れて眠ってしまったんだろうと言ったが、セナは心配らしい。
こんな日にメールをするのは、無粋だとはわかっている。
俺もセナもテメーらのことが気になってるんだから、その辺は大目に見ろ。
とりあえずレンの様子だけ知らせてくれ。
ヒル魔
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【阿部からヒル魔への返信】
From:阿部隆也
To:蛭魔妖一
件名:Re:どうした?
心配かけてすみません。
まぁ何というか、いろいろありまして。
とりあえずご想像通りのことをしたかな、と。
三橋はその、途中で気絶しちゃって。
さっきまで眠ってました。
メールはその間に来たようです。
三橋はまだメールを見てません。
三橋は今便所です。なんか腹が痛いって。
戻ったら返信するように言っておきます。
阿部
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ヒル魔「まさか......」
セナ 「どうしたんですか?」
ヒル魔「阿部のヤツ!」
*****
【ヒル魔から阿部へのメール】
From:蛭魔妖一
To:阿部隆也
件名:(無題)
途中で気絶って何だ?
テメー、どんだけしたんだ?
ちゃんと手加減したんだろうな。
受ける側にはかなり負担がかかるもんだってこと、わかってるか?
まさかとは思うが、一応聞くぞ。
ちゃんとゴムを使ったんだろうな?
もしくはきちんと後始末してやったんだろうな?
レンの腹痛って、それが原因ってことねぇよな。
ヒル魔
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【阿部からヒル魔への返信】
From:阿部隆也
To:蛭魔妖一
件名:(無題)
何ですか?
ゴムとかって、男同士で必要ないんじゃないですか?
妊娠の心配なんてないんだし。
後始末って、身体はちゃんと拭いてやりましたよ。
冷えないように服も着せたから、それが原因ではないと思いますけど。
阿部
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ヒル魔「このバカ!!準備はちゃんとしろって言っただろ!」
セナ 「あちゃあ......」
*****
【ヒル魔から阿部へのメール】
From:蛭魔妖一
To:阿部隆也
件名:(無題)
このバカ!
直腸ってのは、精液に弱いってこと知らねぇのか!
女みたいにはいかねぇんだ!
そのくらいは事前に調べとけ!
もし中に出しちまってそのままなら、腹が痛いのはそのせいだ。
今日が初めてなら、深刻な病気はねぇだろ。
バイトの休憩室にある救急箱の中に、整腸剤があったはずだ。
レンに飲ませて、休ませてやれ。
ヒル魔
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【阿部からヒル魔への返信】
From:阿部隆也
To:蛭魔妖一
件名:(無題)
てことは俺のせいじゃないすか!
そういうの全然知らなかったですよ。
三橋、便所から戻ってきたんですけど、ひどくつらそうです。
腹こわしただけじゃなくて、気持ち悪くて少し吐いたと言っています。
顔色がなんか青いのを通り越して白いし、微熱があるようで寒がって震えてます。
病院に行こうと言ったんですが、ひどく嫌がっています。
からだに、その、いろいろ痕がついちゃったんで、それが見られたくないって。
無理矢理でも、連れて行くべきでしょうか?
阿部
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ヒル魔(携帯電話を取り出して)「ムサシか?悪いが頼まれてくれねぇか?」
セナ 「大丈夫かな......」
*****
【ヒル魔から阿部へのメール】
From:蛭魔妖一
To:阿部隆也
件名:(無題)
状況はわかった。
大事をとって医者に見せておいた方がいいと思う。
口が堅くて、物分りのいい医者を知っている。
無粋なことは何も聞かずに、診てくれるだろう。
ムサシに連絡して、そちらに迎えに行かせた。
テメーはそのままレンの傍についててやれ。
その後のことは、ムサシがいいようにしてくれる。
次からはちゃんと調べて、もっとうまくやれよ。
もっともレンが次をさせてくれたらの話だけどな。
ヒル魔
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【阿部からヒル魔への返信】
From:阿部隆也
To:蛭魔妖一
件名:(無題)
ありがとうございます!
本当に助かりました。
次からって考えると、ちょっと凹みます。
でも三橋が無事ならそれでいいし、今は考えないようにします。
阿部
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ヒル魔「まったく!手がかかるヤツラだな」
セナ 「まぁまぁ、あとはムサシさんにまかせましょう。」
*****
【セナから阿部へのメール】
From:小早川瀬那
To:阿部 隆也
件名:大丈夫?
話はヒル魔さんから聞いたよ。
ムサシさんからも、レンくんは大丈夫だって聞いてホッとしてます。
大変だったね。
何だかんだ言って、一番悪いのはヒル魔さんだと思うよ。
ヒル魔さん、面白がって阿部くんのことけしかけたりしたでしょ?
こういうことは周りが口を出すことじゃないもんね。
とはいえ僕も阿部くんとレンくんが心だけでなく結ばれればいいなと思って、止めなかった。
だから僕も同罪だ。本当にごめんね。
レンくんのからだ、大事にしてあげてね。
セナ
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【阿部からセナへの返信】
From:阿部 隆也
To:小早川瀬那
件名:Re:大丈夫?
こちらこそ迷惑をおかけしました。
ムサシさんにすごく怒られました。
ヤルときはゴム使えって、最近の学校じゃ教えねぇのか!って。
そんなにムサシさんとは歳はなれてないんですけどね
蛭魔さんもセナさんも悪くないです。
蛭魔さんにはいろいろ背中押されたけど、結局ふみ出したのは俺だし。
無知で三橋につらい思いをさせたのは悔しいし、大騒ぎになって何か情けないです。
本当にすみませんでした。
三橋が元気なのが救いです。
次はうまくやろうね、なんて言って笑ってます。
阿部
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セナ「阿部くんは結局レンくんにはかなわないんだろうなぁ♪」
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【ヒル魔から三橋へのメール】
From:蛭魔妖一
To:三橋 廉
件名:具合はどうだ?
災難だったな。
でもムサシから大したことはないと聞いた。
とりあえず俺もセナもホッとしている。
これに懲りて、次からは阿部もちゃんとするだろう。
せいぜい優しくしてもらえ。
もしこんな目にあって、もうイヤだと思うなら遠慮せずにちゃんと抵抗しろよ。
何かあったらいつでも連絡して来い。
じゃあ、またな。
ヒル魔
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【三橋からヒル魔への返信】
From:三橋 廉
To:蛭魔妖一
件名:Re:具合はどうだ?
心配かけて、すみませんでした。
もうすっかり元気です。
オレは途中で何だか訳わかんなくなっちゃって、ところどころ記憶がないんです。
いつのまにかお医者さんに洗浄とか、点滴とかされてて。
阿部くんはその間、ずっと心配そうにしてました。
多分オレよりも阿部くんの方が、つらかったんじゃないかと思います。
阿部くんはいつも優しいし、イヤだと思うことはないです。
きっとセナさんも、蛭魔さんのことをそんな風に思っていると思います。
三橋 廉
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ヒル魔「やっぱりレンは無敵だな。」
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【セナから三橋へのメール】
From:小早川瀬那
To:三橋 廉
件名:よかった
大変だったね。
ムサシさんやヒル魔さんから、レンくんはもうすっかり元気だって聞いたよ。
本当によかった。
ヒル魔さんは偉そうに何だかんだ言ってるけど、阿部くんに自分を重ねてるんじゃないかと思うよ。
僕とヒル魔さんの初めてだって、きれいなもんじゃなかった。
男同士で、しかも僕はそういう経験が全然なくて。
お互い必死だった気がする。
阿部くんとレンくんもきっと同じだよ。
回数を重ねて、それと同じくらい想いを重ねて、もっともっと相手を好きになるんだ。
じゃあ、また。
次に阿部くんとレンくんに会う日を楽しみにしてるよ。
セナ
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【三橋からセナへの返信】
From:三橋 廉
To:小早川瀬那
件名:Re:よかった
ありがとうございます。
すっかり元気です。
病院で目がさめて、しばらくは不安でした。
阿部くんは、何度もゴメンってあやまって、そのあとはため息ばっかりついていたから。
やっぱり男なんてめんどくさい、女の子の方がいいなんて思ってるんじゃないかとか。
もしかして、オレのカラダでなんか感じないのかなとか。
それでもカフェに戻って、2人になったら、すごく優しくしてくれました。
またしてもいい?って聞かれて、すごく嬉しかった。
次はうまくやろうねって言ったら、ギュッと抱きしめてくれました。
オレがまだ阿部くんに片思いしてたとき、セナさんがすごくうらやましかった。
でも今はオレはすごく幸せです。
阿部くんは蛭魔さんと同じくらい、カッコいいし、優しいです。
三橋 廉
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セナ「わ!惚気られちゃったかな♪」
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【ヒル魔から阿部へのメール】
From:蛭魔妖一
To:阿部隆也
件名:お疲れ
大したことなくて、よかったな。
レンから俺とセナへメールが来たが、ノロケばかりだ。
阿部くんは優しいってな。
俺もセナもすっかり当てられっぱなし。
結局俺とセナの結論は、レンは最強だってコトだ。
俺たちはテメーとレンを見ていると、まるで鏡を見ているような気になる。
同じチームで頂点を目指して進みながら、その相手が愛おしい。
まるで昔の自分を見ているような気持ちになるんだ。
だからいろいろ余計な世話も焼いたし、これからもテメーらを見続けていくだろう。
ウザイと思うかもしれないが、過保護な兄貴を持つ弟だとでも思って、あきらめろ。
レンのことを頼むぞ。
大学生活、ガンバレ。
ヒル魔
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【阿部からヒル魔への返信】
From:阿部隆也
To:蛭魔妖一
件名:Re:お疲れ
いろいろとありがとうございました。
三橋もすっかり元気になったし、俺も立ち直れそうです。
三橋の容態が峠を越した後、俺は申し訳なくて、もう三橋に触れる資格はないのかとまで思いました。
でもそんな俺の後悔や恥ずかしさを吹き飛ばすように、三橋は笑いました。
やっぱり俺はそんな三橋が好きだし、手放せない。
三橋が笑顔でいてくれる限りは、ずっと傍にいたいと思います。
そのかわり、この埋め合わせはきっちりしないと。
これからきっちりと調べて、作戦を立てて、また三橋としようと思います(笑)
それではまた。
お会いできる日を楽しみにしています。
阿部
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セナ 「阿部くんもレンくんも、もっと幸せになりますよね」
ヒル魔「そうだな。」
【終】お付き合いいただき、ありがとうございました。
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【セナから三橋へのメール】
From:小早川瀬那
To:三橋 廉
件名:おめでとう♪
今日は阿部くんとレンくんが初めて会った記念日なんだって?
阿部くんがヒル魔さんにメールで教えてくれたのを聞きました。
これからは好きな人とずっと一緒だね。
いろいろ悩んでいるレンくんを見ていたから、うまくいって僕も本当にうれしい。
デビルバッツで2人でバイトする話も聞いてる。
これから大変だと思うけど、野球でもバイトでもあまり頑張りすぎないようにね。
レンくんと阿部くんの活躍を、祈っています。
セナ
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【ヒル魔から三橋へのメール】
From:蛭魔妖一
To:三橋 廉
件名:YA---HA---!!
今日はいよいよ新婚初夜だろ?
いい夜になったか?
ヒル魔
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セナ 「返信来ないなぁ。もしかしていいところでメールしたから怒ってるとか......」
ヒル魔「今頃真っ最中なんじゃねぇの?」
セナ 「ヒル魔さん!なんか想像しちゃうじゃないですか!」
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【ヒル魔から阿部へのメール】
From:蛭魔妖一
To:阿部隆也
件名:どうした?
YA---HA---!!
今日は初めての夜だな。
俺もセナもレンにメールを送ったが、返信がない。
間が悪いときにメールを送ったせいで怒ったのかとセナが気にしている。
大方レンは疲れて眠ってしまったんだろうと言ったが、セナは心配らしい。
こんな日にメールをするのは、無粋だとはわかっている。
俺もセナもテメーらのことが気になってるんだから、その辺は大目に見ろ。
とりあえずレンの様子だけ知らせてくれ。
ヒル魔
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【阿部からヒル魔への返信】
From:阿部隆也
To:蛭魔妖一
件名:Re:どうした?
心配かけてすみません。
まぁ何というか、いろいろありまして。
とりあえずご想像通りのことをしたかな、と。
三橋はその、途中で気絶しちゃって。
さっきまで眠ってました。
メールはその間に来たようです。
三橋はまだメールを見てません。
三橋は今便所です。なんか腹が痛いって。
戻ったら返信するように言っておきます。
阿部
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ヒル魔「まさか......」
セナ 「どうしたんですか?」
ヒル魔「阿部のヤツ!」
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【ヒル魔から阿部へのメール】
From:蛭魔妖一
To:阿部隆也
件名:(無題)
途中で気絶って何だ?
テメー、どんだけしたんだ?
ちゃんと手加減したんだろうな。
受ける側にはかなり負担がかかるもんだってこと、わかってるか?
まさかとは思うが、一応聞くぞ。
ちゃんとゴムを使ったんだろうな?
もしくはきちんと後始末してやったんだろうな?
レンの腹痛って、それが原因ってことねぇよな。
ヒル魔
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【阿部からヒル魔への返信】
From:阿部隆也
To:蛭魔妖一
件名:(無題)
何ですか?
ゴムとかって、男同士で必要ないんじゃないですか?
妊娠の心配なんてないんだし。
後始末って、身体はちゃんと拭いてやりましたよ。
冷えないように服も着せたから、それが原因ではないと思いますけど。
阿部
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ヒル魔「このバカ!!準備はちゃんとしろって言っただろ!」
セナ 「あちゃあ......」
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【ヒル魔から阿部へのメール】
From:蛭魔妖一
To:阿部隆也
件名:(無題)
このバカ!
直腸ってのは、精液に弱いってこと知らねぇのか!
女みたいにはいかねぇんだ!
そのくらいは事前に調べとけ!
もし中に出しちまってそのままなら、腹が痛いのはそのせいだ。
今日が初めてなら、深刻な病気はねぇだろ。
バイトの休憩室にある救急箱の中に、整腸剤があったはずだ。
レンに飲ませて、休ませてやれ。
ヒル魔
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【阿部からヒル魔への返信】
From:阿部隆也
To:蛭魔妖一
件名:(無題)
てことは俺のせいじゃないすか!
そういうの全然知らなかったですよ。
三橋、便所から戻ってきたんですけど、ひどくつらそうです。
腹こわしただけじゃなくて、気持ち悪くて少し吐いたと言っています。
顔色がなんか青いのを通り越して白いし、微熱があるようで寒がって震えてます。
病院に行こうと言ったんですが、ひどく嫌がっています。
からだに、その、いろいろ痕がついちゃったんで、それが見られたくないって。
無理矢理でも、連れて行くべきでしょうか?
阿部
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ヒル魔(携帯電話を取り出して)「ムサシか?悪いが頼まれてくれねぇか?」
セナ 「大丈夫かな......」
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【ヒル魔から阿部へのメール】
From:蛭魔妖一
To:阿部隆也
件名:(無題)
状況はわかった。
大事をとって医者に見せておいた方がいいと思う。
口が堅くて、物分りのいい医者を知っている。
無粋なことは何も聞かずに、診てくれるだろう。
ムサシに連絡して、そちらに迎えに行かせた。
テメーはそのままレンの傍についててやれ。
その後のことは、ムサシがいいようにしてくれる。
次からはちゃんと調べて、もっとうまくやれよ。
もっともレンが次をさせてくれたらの話だけどな。
ヒル魔
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【阿部からヒル魔への返信】
From:阿部隆也
To:蛭魔妖一
件名:(無題)
ありがとうございます!
本当に助かりました。
次からって考えると、ちょっと凹みます。
でも三橋が無事ならそれでいいし、今は考えないようにします。
阿部
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ヒル魔「まったく!手がかかるヤツラだな」
セナ 「まぁまぁ、あとはムサシさんにまかせましょう。」
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【セナから阿部へのメール】
From:小早川瀬那
To:阿部 隆也
件名:大丈夫?
話はヒル魔さんから聞いたよ。
ムサシさんからも、レンくんは大丈夫だって聞いてホッとしてます。
大変だったね。
何だかんだ言って、一番悪いのはヒル魔さんだと思うよ。
ヒル魔さん、面白がって阿部くんのことけしかけたりしたでしょ?
こういうことは周りが口を出すことじゃないもんね。
とはいえ僕も阿部くんとレンくんが心だけでなく結ばれればいいなと思って、止めなかった。
だから僕も同罪だ。本当にごめんね。
レンくんのからだ、大事にしてあげてね。
セナ
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【阿部からセナへの返信】
From:阿部 隆也
To:小早川瀬那
件名:Re:大丈夫?
こちらこそ迷惑をおかけしました。
ムサシさんにすごく怒られました。
ヤルときはゴム使えって、最近の学校じゃ教えねぇのか!って。
そんなにムサシさんとは歳はなれてないんですけどね
蛭魔さんもセナさんも悪くないです。
蛭魔さんにはいろいろ背中押されたけど、結局ふみ出したのは俺だし。
無知で三橋につらい思いをさせたのは悔しいし、大騒ぎになって何か情けないです。
本当にすみませんでした。
三橋が元気なのが救いです。
次はうまくやろうね、なんて言って笑ってます。
阿部
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セナ「阿部くんは結局レンくんにはかなわないんだろうなぁ♪」
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【ヒル魔から三橋へのメール】
From:蛭魔妖一
To:三橋 廉
件名:具合はどうだ?
災難だったな。
でもムサシから大したことはないと聞いた。
とりあえず俺もセナもホッとしている。
これに懲りて、次からは阿部もちゃんとするだろう。
せいぜい優しくしてもらえ。
もしこんな目にあって、もうイヤだと思うなら遠慮せずにちゃんと抵抗しろよ。
何かあったらいつでも連絡して来い。
じゃあ、またな。
ヒル魔
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【三橋からヒル魔への返信】
From:三橋 廉
To:蛭魔妖一
件名:Re:具合はどうだ?
心配かけて、すみませんでした。
もうすっかり元気です。
オレは途中で何だか訳わかんなくなっちゃって、ところどころ記憶がないんです。
いつのまにかお医者さんに洗浄とか、点滴とかされてて。
阿部くんはその間、ずっと心配そうにしてました。
多分オレよりも阿部くんの方が、つらかったんじゃないかと思います。
阿部くんはいつも優しいし、イヤだと思うことはないです。
きっとセナさんも、蛭魔さんのことをそんな風に思っていると思います。
三橋 廉
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ヒル魔「やっぱりレンは無敵だな。」
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【セナから三橋へのメール】
From:小早川瀬那
To:三橋 廉
件名:よかった
大変だったね。
ムサシさんやヒル魔さんから、レンくんはもうすっかり元気だって聞いたよ。
本当によかった。
ヒル魔さんは偉そうに何だかんだ言ってるけど、阿部くんに自分を重ねてるんじゃないかと思うよ。
僕とヒル魔さんの初めてだって、きれいなもんじゃなかった。
男同士で、しかも僕はそういう経験が全然なくて。
お互い必死だった気がする。
阿部くんとレンくんもきっと同じだよ。
回数を重ねて、それと同じくらい想いを重ねて、もっともっと相手を好きになるんだ。
じゃあ、また。
次に阿部くんとレンくんに会う日を楽しみにしてるよ。
セナ
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【三橋からセナへの返信】
From:三橋 廉
To:小早川瀬那
件名:Re:よかった
ありがとうございます。
すっかり元気です。
病院で目がさめて、しばらくは不安でした。
阿部くんは、何度もゴメンってあやまって、そのあとはため息ばっかりついていたから。
やっぱり男なんてめんどくさい、女の子の方がいいなんて思ってるんじゃないかとか。
もしかして、オレのカラダでなんか感じないのかなとか。
それでもカフェに戻って、2人になったら、すごく優しくしてくれました。
またしてもいい?って聞かれて、すごく嬉しかった。
次はうまくやろうねって言ったら、ギュッと抱きしめてくれました。
オレがまだ阿部くんに片思いしてたとき、セナさんがすごくうらやましかった。
でも今はオレはすごく幸せです。
阿部くんは蛭魔さんと同じくらい、カッコいいし、優しいです。
三橋 廉
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セナ「わ!惚気られちゃったかな♪」
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【ヒル魔から阿部へのメール】
From:蛭魔妖一
To:阿部隆也
件名:お疲れ
大したことなくて、よかったな。
レンから俺とセナへメールが来たが、ノロケばかりだ。
阿部くんは優しいってな。
俺もセナもすっかり当てられっぱなし。
結局俺とセナの結論は、レンは最強だってコトだ。
俺たちはテメーとレンを見ていると、まるで鏡を見ているような気になる。
同じチームで頂点を目指して進みながら、その相手が愛おしい。
まるで昔の自分を見ているような気持ちになるんだ。
だからいろいろ余計な世話も焼いたし、これからもテメーらを見続けていくだろう。
ウザイと思うかもしれないが、過保護な兄貴を持つ弟だとでも思って、あきらめろ。
レンのことを頼むぞ。
大学生活、ガンバレ。
ヒル魔
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【阿部からヒル魔への返信】
From:阿部隆也
To:蛭魔妖一
件名:Re:お疲れ
いろいろとありがとうございました。
三橋もすっかり元気になったし、俺も立ち直れそうです。
三橋の容態が峠を越した後、俺は申し訳なくて、もう三橋に触れる資格はないのかとまで思いました。
でもそんな俺の後悔や恥ずかしさを吹き飛ばすように、三橋は笑いました。
やっぱり俺はそんな三橋が好きだし、手放せない。
三橋が笑顔でいてくれる限りは、ずっと傍にいたいと思います。
そのかわり、この埋め合わせはきっちりしないと。
これからきっちりと調べて、作戦を立てて、また三橋としようと思います(笑)
それではまた。
お会いできる日を楽しみにしています。
阿部
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セナ 「阿部くんもレンくんも、もっと幸せになりますよね」
ヒル魔「そうだな。」
【終】お付き合いいただき、ありがとうございました。
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