黒子を捜せ!
早く練習したい。早く!
火神大我はひたすら学校へと急いでいた。
今日は祭日、学校は休み。
そして部活も休みで、調整と休養に当てるようにと言い渡されている。
だがそこはバスケ好きの誠凛高校。
部員のほぼ全員が自主練と称して、体育館に集まって来る。
こういう時、火神は1人暮らしの身が呪わしいと思う。
休みの日は家事で結構な時間が取られるのだ。
部屋の掃除、たまった練習着の洗濯、ああ布団も干したい。
そんなわけで火神が練習に参加できたのは、午後だった。
火神が練習着に着替えて体育館に現れた時には、もう全員が来ていた。
本来は休日なのに、部員たちの表情には気合いがみなぎっている。
遅れてきたことで、申し訳ない気分になるほどだ。
火神は早速、相棒である黒子テツヤを捜した。
昨日の練習で、新しいパスワークを練習したのだが、今1つタイミングが合わなかった。
だから今日の自主練でさらに練習して、磨きをかけようと約束していたのだ。
だが体育館を見回しても、黒子の姿は見当たらない。
影が薄いことを考慮して、ゆっくりと慎重に、何度も体育館に視線を巡らせる。
それでもあの特徴のある髪色の小柄な身体は、見当たらない。
んだよ!ったく!
火神は心の中で悪態をつきながら、体育館の隅で練習を監視している相田リコの方へと歩き出した。
自分の目で捜して見つからないなら、聞き込みをするしかない。
火神大我はひたすら学校へと急いでいた。
今日は祭日、学校は休み。
そして部活も休みで、調整と休養に当てるようにと言い渡されている。
だがそこはバスケ好きの誠凛高校。
部員のほぼ全員が自主練と称して、体育館に集まって来る。
こういう時、火神は1人暮らしの身が呪わしいと思う。
休みの日は家事で結構な時間が取られるのだ。
部屋の掃除、たまった練習着の洗濯、ああ布団も干したい。
そんなわけで火神が練習に参加できたのは、午後だった。
火神が練習着に着替えて体育館に現れた時には、もう全員が来ていた。
本来は休日なのに、部員たちの表情には気合いがみなぎっている。
遅れてきたことで、申し訳ない気分になるほどだ。
火神は早速、相棒である黒子テツヤを捜した。
昨日の練習で、新しいパスワークを練習したのだが、今1つタイミングが合わなかった。
だから今日の自主練でさらに練習して、磨きをかけようと約束していたのだ。
だが体育館を見回しても、黒子の姿は見当たらない。
影が薄いことを考慮して、ゆっくりと慎重に、何度も体育館に視線を巡らせる。
それでもあの特徴のある髪色の小柄な身体は、見当たらない。
んだよ!ったく!
火神は心の中で悪態をつきながら、体育館の隅で練習を監視している相田リコの方へと歩き出した。
自分の目で捜して見つからないなら、聞き込みをするしかない。
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