Overprotection

体育祭の場を借りて、西部のショットガン対策練習。
ヒル魔が回りくどい芝居を打った。
チームのためなら、と芝居に乗ったまもりは。
愛すべき弟的存在のセナまで手錠をつけて、騎馬戦に参加していることに激怒した。

「なんでセナにまで手錠をつけたの?」
体育祭終了後、まもりはヒル魔に詰め寄った。
ヒル魔は薄笑いを浮かべて答えない。
そのまままもりの前を通り過ぎていこうとする。
「ヒル魔くん!」
なおもヒル魔に詰め寄ろうとするまもりの前に。
思わぬ人物が立ちはだかった。

「セナくんだってアメフト部の仲間だからだよ」
雪光だった。意外な人物からの反応にまもりが一瞬たじろいだ。
「どうして?セナは選手じゃなくて主務なのに!」
「姉崎さん」
雪光はまるで噛んで含めるようにまもりに語りかける。
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