新茶
新茶をどうぞ。
そう言って、小野寺がお茶が入った紙のカップを俺の席に置いた。
そしてその横には、一口サイズの饅頭のような和菓子も。
どうやら人数分あるらしく、他の部員たちにも同じ物を配っている。
昨日は休みで、小野寺は確か実家に帰ったと言っていた。
おみやげと言うことなのだろう。
木佐が「いい香り」と嬉しそうな声を上げた。
美濃が「給茶機のやつと全然違うね」と応じる。
羽鳥が「紙コップでなく、湯のみで飲みたいものだな」と言った。
たかが茶1杯と思っていた俺も、カップを口に運ぶ。
芳しい香り。
爽やかな甘味や旨味が、口の中に広がった。
本当は急須と湯飲みも持ち込みたかったんですが、かさばるもので。
小野寺がそう言って、羽鳥に謝っている。
羽鳥が律儀に「いや、充分美味い」と答えた。
「お菓子も美味しいね」と木佐と美濃が顔を見合わせて笑う。
小野寺が「よかったです」とホッとした表情になった。
そう言って、小野寺がお茶が入った紙のカップを俺の席に置いた。
そしてその横には、一口サイズの饅頭のような和菓子も。
どうやら人数分あるらしく、他の部員たちにも同じ物を配っている。
昨日は休みで、小野寺は確か実家に帰ったと言っていた。
おみやげと言うことなのだろう。
木佐が「いい香り」と嬉しそうな声を上げた。
美濃が「給茶機のやつと全然違うね」と応じる。
羽鳥が「紙コップでなく、湯のみで飲みたいものだな」と言った。
たかが茶1杯と思っていた俺も、カップを口に運ぶ。
芳しい香り。
爽やかな甘味や旨味が、口の中に広がった。
本当は急須と湯飲みも持ち込みたかったんですが、かさばるもので。
小野寺がそう言って、羽鳥に謝っている。
羽鳥が律儀に「いや、充分美味い」と答えた。
「お菓子も美味しいね」と木佐と美濃が顔を見合わせて笑う。
小野寺が「よかったです」とホッとした表情になった。
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