ニアミス
雪名皇は、行きつけのカフェにいた。
入り組んだ場所にあるので、あまり混み合わず落ち着いた雰囲気の店。
雪名はこのカフェを大いに気に入っていた。
だいたいここに来るときには1人か、大好きな恋人と2人で来る。
だが今日は違った。
バイト先の同僚で、たまたま同じ時間にバイトを終えた青年が一緒だ。
暇だからと言って、強引に雪名について来たのだった。
「なぁもう帰れよ。俺、ここで待ち合わせしてるんだよ。」
「恋人?俺、雪名の彼女って見てみたいんだけど。」
「そんなんじゃねーよ。」
雪名は返答に困る。
確かに待ち合わせの相手は恋人なのだが、彼女ではない。
恋人である木佐翔太はれっきとした男なのだから。
「何だよ、違うのかよ。雪名って恋人はいないの?」
「いるよ。」
「え~?やっぱりな。お前モテるもんな。どんな人?」
「えーと。。。」
雪名は一瞬、言葉に詰まった。
男同士の恋愛であるのだし、秘密にするべきなのだろうと思う。
だが話したい気持ちもあるのだ。
自分の恋人はとてもかわいくて、エロくて、魅力的な人であるのだと。
相手が木佐-男だとわからなければ問題ないだろうし。
それにこの男相手なら、良心も咎めない。
暇だなどと称して、あわよくば雪名の彼女を拝んでやろうとしている物好きな男。
せいぜいお腹いっぱいになるほど、ノロケてやろう。
雪名はコーヒーで喉を湿らせて準備を整えると、おもむろに口を開いた。
入り組んだ場所にあるので、あまり混み合わず落ち着いた雰囲気の店。
雪名はこのカフェを大いに気に入っていた。
だいたいここに来るときには1人か、大好きな恋人と2人で来る。
だが今日は違った。
バイト先の同僚で、たまたま同じ時間にバイトを終えた青年が一緒だ。
暇だからと言って、強引に雪名について来たのだった。
「なぁもう帰れよ。俺、ここで待ち合わせしてるんだよ。」
「恋人?俺、雪名の彼女って見てみたいんだけど。」
「そんなんじゃねーよ。」
雪名は返答に困る。
確かに待ち合わせの相手は恋人なのだが、彼女ではない。
恋人である木佐翔太はれっきとした男なのだから。
「何だよ、違うのかよ。雪名って恋人はいないの?」
「いるよ。」
「え~?やっぱりな。お前モテるもんな。どんな人?」
「えーと。。。」
雪名は一瞬、言葉に詰まった。
男同士の恋愛であるのだし、秘密にするべきなのだろうと思う。
だが話したい気持ちもあるのだ。
自分の恋人はとてもかわいくて、エロくて、魅力的な人であるのだと。
相手が木佐-男だとわからなければ問題ないだろうし。
それにこの男相手なら、良心も咎めない。
暇だなどと称して、あわよくば雪名の彼女を拝んでやろうとしている物好きな男。
せいぜいお腹いっぱいになるほど、ノロケてやろう。
雪名はコーヒーで喉を湿らせて準備を整えると、おもむろに口を開いた。
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