モノローグ番外編3
* Jyumonji Side -1- *
もしも願い事が1つだけ叶うとしたら。
俺は何を願うだろう?
叶えたい夢はある。
それはクリスマスボウルでの勝利。
俺と仲間たちの悲願であり、毎日それを成し遂げるためにつらい練習に耐えている。
欲しいものだってある。
それは俺がアメフト部に入るきっかけになった1人の少年。
俺が心密かに惹かれているそいつは、俺ではない男に恋をしている。
だがどちらも、お願いを叶えます、何がいいですか?と聞かれて答えるものではない。
クリスマスボウル制覇は努力の末に掴み取るものだし、俺が好きなあいつの心も無理矢理奪うものではない。
なんでそんなことを考えたかって?
それは姉崎マネージャーがカジノテーブルに置いた怪しげな物体と、その説明を聞いたからだ。
魔法のランプ~~~??
姉崎マネの話を聞いて、デビルバッツのほぼ全員が声を上げた。
そのユニゾン大合唱に参加しなかったのは、3名だけだ。
その場にいなかった2名。
珍しく主務業に従事し、備品の買出しに出たセナと同行した鈴音。
そして机に長い足を乗り上げて、ノートパソコンを叩いているヒル魔。
それ以外のメンバー全員が問題のブツを凝視している。
姉崎マネがリサイクルショップで見つけて購入したという銀色のそれ。
何も言われなければレストランなどでカレーのルーでも入れる容器?とでも思うだろう。
ただ食器と呼ぶにはあまりにも汚れて古ぼけている。
誰もが子供の頃に、童話で読んでイメージする魔法のランプそのものだ。
こんなもんで願いが叶うもんか!!
誰もがそう思いながら、でももしかしてと思い、その物体から目を離すことができないでいた。
もしも願い事が1つだけ叶うとしたら。
俺は何を願うだろう?
叶えたい夢はある。
それはクリスマスボウルでの勝利。
俺と仲間たちの悲願であり、毎日それを成し遂げるためにつらい練習に耐えている。
欲しいものだってある。
それは俺がアメフト部に入るきっかけになった1人の少年。
俺が心密かに惹かれているそいつは、俺ではない男に恋をしている。
だがどちらも、お願いを叶えます、何がいいですか?と聞かれて答えるものではない。
クリスマスボウル制覇は努力の末に掴み取るものだし、俺が好きなあいつの心も無理矢理奪うものではない。
なんでそんなことを考えたかって?
それは姉崎マネージャーがカジノテーブルに置いた怪しげな物体と、その説明を聞いたからだ。
魔法のランプ~~~??
姉崎マネの話を聞いて、デビルバッツのほぼ全員が声を上げた。
そのユニゾン大合唱に参加しなかったのは、3名だけだ。
その場にいなかった2名。
珍しく主務業に従事し、備品の買出しに出たセナと同行した鈴音。
そして机に長い足を乗り上げて、ノートパソコンを叩いているヒル魔。
それ以外のメンバー全員が問題のブツを凝視している。
姉崎マネがリサイクルショップで見つけて購入したという銀色のそれ。
何も言われなければレストランなどでカレーのルーでも入れる容器?とでも思うだろう。
ただ食器と呼ぶにはあまりにも汚れて古ぼけている。
誰もが子供の頃に、童話で読んでイメージする魔法のランプそのものだ。
こんなもんで願いが叶うもんか!!
誰もがそう思いながら、でももしかしてと思い、その物体から目を離すことができないでいた。