レーテーの雫ー中編ー
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「かもめに会ったぜ。」
「はぁ?!」
不二子がらしくもなく間の抜けた声を出した。夜、雰囲気のあるラウンジで待ち合わせて、グラスを軽くぶつける。
「あの子、記憶を取り戻したの?」
「うんにゃ。」
相棒がその子をアジトに連れ帰ってきや経緯を説明する。はじめから相棒の企みに反発していた彼女は、より一層の不快感を露わにした。
「ほーんと、次元って意気地なし。」
「そう言ってやるなよ。」
「でも、面白いわ。」
「側で見てるとツラいぜ。」
「二人のことじゃないわ。レーテーの雫よ。」
「…忘却、そして真実。曲がりなりにも忘れた二人を引き合わせた妖しい黄泉の川の一雫、ねぇ。」
相棒の決断は俺にも辛かった。
かもめちゃんは俺にとっても、頼もしくかわいい仲間だったからだ。ずっと傍で二人を見ていた。だからこそ、俺には、相棒の決断を尊重することしか出来なかったのだ。
「ねぇ、ルパン。貴方ならどっちに賭ける? 忘却と、真実。」
「賭けになんねぇだろ、二人で同じ方に賭けちゃあ。」
グラスの中でカロリ、氷が音を立てた。
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「かもめに会ったぜ。」
「はぁ?!」
不二子がらしくもなく間の抜けた声を出した。夜、雰囲気のあるラウンジで待ち合わせて、グラスを軽くぶつける。
「あの子、記憶を取り戻したの?」
「うんにゃ。」
相棒がその子をアジトに連れ帰ってきや経緯を説明する。はじめから相棒の企みに反発していた彼女は、より一層の不快感を露わにした。
「ほーんと、次元って意気地なし。」
「そう言ってやるなよ。」
「でも、面白いわ。」
「側で見てるとツラいぜ。」
「二人のことじゃないわ。レーテーの雫よ。」
「…忘却、そして真実。曲がりなりにも忘れた二人を引き合わせた妖しい黄泉の川の一雫、ねぇ。」
相棒の決断は俺にも辛かった。
かもめちゃんは俺にとっても、頼もしくかわいい仲間だったからだ。ずっと傍で二人を見ていた。だからこそ、俺には、相棒の決断を尊重することしか出来なかったのだ。
「ねぇ、ルパン。貴方ならどっちに賭ける? 忘却と、真実。」
「賭けになんねぇだろ、二人で同じ方に賭けちゃあ。」
グラスの中でカロリ、氷が音を立てた。
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