物語は突然に
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「随分ちいちゃなネズミだこと。」
「なんの話だ?」
「いや~ちょっと、こっちの話。」
ルパンは大きく伸びをして、崩れ落ちた時計台を覗き込むように立ち上がった。
「ちょ~っと行ってみようぜ。」
「あの瓦礫の中にか?今にマスコミが押し寄せてくるぞ。」
「救急隊員か、文化財の補修団体に変装すればなんてことねぇよ~。」
「おい、ルパン。一体なんだってんだ? なんの目論見があるってんだ?」
「まだ確信がないから言えねぇな。来てくれねぇの?」
次元はケッと息を吐いて、タバコを潰した。
「悪いがこの後別件の仕事が入っててな。」
「あらまぁ。用心棒?」
「まぁそんなとこだな。…気乗りはしないが。昔馴染みの頼みだから、断れねぇんだ。」
次元は新聞を折りたたんで懐に入れると、立ち上がった。
「ま、その確信とやらが持てたら連絡よこせよ。場合によっちゃ行ってやらねぇこともねぇ。」
「さぁっすが俺の相棒次元ちゃん、やっさし~い。」
「言ったろ、気乗りしねぇ仕事なんだ。」
理由があったら断ってる、とでも言いたげに、次元は深いため息をついた。
「それじゃ、またな。相棒。」
***