キスミー・クイック
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居間を片付けようと戻ると、散らかったテーブルから相棒が飲みかけのカクテルを味見している所だった。
「うまいね。」
「だろう。かもめが作った。」
「相変わらず器用な子だな。不器用な癖に。」
腕まくりをして、テーブルを片付けながら、心配をかけた代償に、ことの顛末を話す。ただの誤解だったことを述べれば、やっぱりな、と、古くからの相棒が大げさに笑った。
「なぁ次元、このカクテルの名前知ってっか?」
「さぁな。俺はカクテルは呑まない。かもめにも当ててみろって言われたが。」
改めて一口含んで、探偵かソムリエのように、ルパンはその味を推理した。
「スコッチ、デュポネ、フランボワーズリキュール、ステアと、そしてレモンピール。」
「当てたら豪華商品だとよ。」
しばらく黙ってから、ルパンはクスクスと笑い出し、やがて大笑いして膝を叩いた。
「そんなに妙な名前のカクテルなのか?」
「妙なもんか。全く、可愛い子だよな、かもめちゃん。」
「…で、答えは?」
***