キスミー・クイック
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やはり酒に強くないかもめは先に潰れた。カクテルの難点はこれだ。呑みやすいから呑みすぎてしまう。チェイサーを用意してやればよかったと軽く後悔して、ベッドに運んだ。寝ぼけたような鼻にかかった声でかもめは抗議する。
「まだ飲めるよ。」
「バカ言え。体がこんなに熱くなってる。もう休め。」
「やだ。次元と一緒にいる。」
「子供みたいなこと言いやがって。別にどこにも行かねぇよ。」
随分渋っていたが、ベッドをわずかに軋ませて落ち着いた。頭を軽く撫でてやる。
「…歯痛治った?」
「治った、治った。」
「お医者さん、ちゃんと行ってよね。」
「へーへー。…珍しいな、お前がこんなにへべれけに酔うのは。」
「友達に言われたの。『かもめは理性的すぎるから、お酒の力を借りるのもいいんじゃない』って。」
「借りれたのか、酒の力は?」
かもめは首を横に振った。
「へそ曲がりのおへそがお酒でまっすぐになる訳なかったの。私もお医者さんに行かなくちゃ。」
***