へそ曲がり達のクリスマス
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いや、まあ、当然じゃん。
私のようなミルクっぽい女に付き合っていたら、しっとりと大人っぽいお姉さんにドキドキする時ぐらい、次元にもあるさ。
まともな顔で会える気がしなくて、楽しみにしていた約束をふいにしてしまった。渡せなかったプレゼントが虚しい。どうする?これ。捨てる?
捨てるには頑張って作ってしまったし、自分で食べるのなんて虚しさの極みだし。迷い迷ってキッチンのシンクにとりあえず置いたところで、流しの向こうの窓の外に、白い雪が降り始めていることに気付いた。次元、ちゃんと暖かくしているかな。
そういえば、何を買うところだったんだろう。
部屋に戻ってうつらうつらしていたら、玄関先でどたどたと、重い革靴の音がした。この靴音は次元だ。ルパンより体重がある彼の足音は、大泥棒のよりほんの少し重くて静かだ。
足音でわかるなんて、犬か?私は。
「っくしゅ。」
嘘をついたら、本当に風邪っぽくなってきた。ベッドに寝そべって目を閉じていたら、どこからともなく甘い香りが漂ってきた。
***