へそ曲がり達のクリスマス
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やっぱり、こんなプレゼント渡せないな。
足元に取り落とした紙袋と一緒に、惨めさにうちひしがれる気持ちを拾い直した。
色々考えて、悩んで、用意してみたけど、やっぱりこんな子供っぽいプレゼントじゃ喜んでもらえる訳がない。なんで今まで気付かなかったんだろう?
用事が遅い彼を、そわそわと紙袋を胸に抱いて待っていたのだけれど、せっかちに落ち着かない心に急かされて、迎えに行って、今はこのザマだ。
何があったのかと言えば、ショーウィンドウごしに、美人な大人っぽいお姉さんと、顔を真っ赤にして話す彼を見てしまったのである。
あんな顔、私に見せたことない。
昨日の半分浮かれていた自分が憎らしい。取り落としたプレゼントと一緒に、私の心も割れちゃったみたいだ。
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