オール夢「お姫様の日」
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「あ…。」
下腹部に違和感を感じてトイレに駆け込めば、鈍い痛みと鮮やかな色が水の中で揺らめいた。金魚みたい。
やれやれ、今月もやって来たな。
男と同等に渡り合えない原因はこいつのせいだと思う。まぁ今更生まれた性別を憎んでも仕方ないし。買い込んでいた生理用品と薬を確認して、体調がまだ落ち着いている今のうちに、仕事を先回りして進めることにする。こういう時って不二子ちゃんはどうしてるのかな。
「どったの?」
急にトイレに駆け込んだ私を心配して、ルパンが声をかけて来た。
「ううん、別に…。」
そう言いかけて、うちの大将にはいっておいたほうがいいか、無闇に心配されても困るし。と、思い直して、口パクで「セーリ」と伝える。私の大将ーールパン三世は、「あ、なるほど。」と頷いた。物分かりのいい男で助かる。
「休んでなくていいの?」
「今はまだ大丈夫。でも後からダメんなるかも知んないので、よろしく頼みます。」
「無理しなくていいのに。」
「任された分の仕事はちゃんとしたいの。」
ちゃんとあなたたちの仲間でいたいの。という言葉を飲み込む。お荷物でここにいるんじゃなくて、ちゃんと役に立ってここにいたいんだよ、私は。
そんな飲み込んだ言葉を読み取ったかのように、ルパンは続ける。
「体の仕組みが違うんだから、そんなに気張らなくたっていいのに。仲間だろ?」
そっと頭を撫でられて、頰が緩んでしまう。かなわないな、この大泥棒め。彼の胸にもたれて、次の仕事に使う作りかけの起爆装置の説明をする。
「ここと、ここまではできてて、ここがまだ調整中。わからないところはそのままにしててくれたら、あとで私がやるから。」
「はいはい、りょーかい。」
「ありがとう。ルパン。」
ちゅ、と、頰に軽くキスをすると、大将はグフフと下品に笑った。
「ゆっくり休めよ~。」
***