お酒と、秘密と。
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「っぷは!」
なんとかグラスを開けた。もう視界がぐらぐらだ。こんなに飲むのは危険だ。はやく帰って横になりたい。
「…いい飲みっぷり。」
「のんだよ、ほら、教えてよルパン。」
「次元のヒミツ、それはな…。」
勿体つける大泥棒に固唾を飲んだ。
「かもめちゃんのことがだぁい好きってコトよ。」
「なにそれ、秘密でもなんでも…」
言いかけた私の口に大泥棒は人差し指を突きつけて話し始めた。一緒に行動しない時も、私からの短いメッセージを繰り返し読んでいること。私がプレゼントしたものを満足そうに時々眺めていること。私と出向いた観光地の話を楽しそうに話すこと。買い物に出掛けると、私の好物を無意識にカゴに入れること。アクセサリーなんかを手に取って、らしくないと揶揄うと、決まってアイツに似合うんじゃないかと思ってな、と答えること。
正直、アルコールはまだ限界の範囲内だった。でもそんな、のぼせ上がるような話題で、私の血圧は上昇。アルコールが理性をノックアウトする音を聞いた。
思わず立ち上がると、床がぐらぐらと揺れる。
「おい!かもめちゃん!そんなにフラフラしてどこに行こうってんだよ?」
「じげんとこ行く…」
「ちょっとまて一人じゃ無理だって!俺様支えるから!」
「じげんに、あいたい。」
ルパンは慌ててお代を払って、私を担いで…まあ、あとは、あの通り。
***