お酒と、秘密と。
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「ほら、水。」
「ありがと。」
かもめは素直にコップを受け取って、こくこくと飲んだ。一息着くと、へにゃりと笑って俺の膝の上に乗る。
「おい。」
精一杯の苦言には答えずに、胸元に柔らかい頬をすりすりと寄せる。
「だいすけ、だいすき…。」
酒は人の本性を現す? これがコイツの本性か?混乱を通り越して呆れてきた。頬に柔らかい啄むようなキスが何度もぶつかり、伸びた髭を拙い指が遊ぶ。生殺しだ。こんなもの。酔い潰れた女に手を出すなんて、恋仲とはいえ主義じゃない。
「だいすけ…」
「あんだよ。」
「ぎゅう、ってして?」
苛立ちに任せて体を抱きしめた。バカヤロウ。酔いが覚めたら説教だ。こっちの気も知らない酔っ払いは、腕の中でくすくすと笑う。
「だいすけ、だいすき…いっぱいすき、だぁいすき…」
そして、あろうことか、そいつはそのまま寝やがったんだ。俺の腕の中で。
***