溶けるほどあつい冬
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帰りが遅いと思ったら。
やっぱりルパンは面倒ごとに巻き込まれていた。
「ただの朝帰りかと思ったら、案の定だねぇ。」
「あの女と居るとロクな事がねぇって、アイツもいい加減学んでくれねぇもんかね。」
「それは無理な話であろう。」
「おい、かもめ。」
不意に名前を呼ばれて、寒さに悴んで擦り合わせる手を止めた。次元が私の手に半ば強引に手袋をはめる。
「付けとけ。」
「…ありがとう?」
思わぬ贈り物に疑問符で返事してしまう。じわじわと嬉しくなって、新しい手袋で頬を包んだ。
「あったかい。」
「動くぞ。」
敵を掻い潜りながら、敵の本部へ急ぐ。
どういうシチュエーションなのか読めないが、やっと物陰からやっと覗いたルパンは、敵に後ろを取られていて、不二子ちゃんはというと、ボスと思しき男に銃口を突きつけられている。
丁度こちらからは不二子ちゃんもルパンも敵の盾になる角度だ。現状をどう打破するか。
冷や汗を垂らす背中に、銃を突きつける音がした。
***