好きだよ、とても
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「ただいま」
「おかえり」
仮宿に帰れば、かもめが出迎えた。視線がぶつかると、丸っこい目がふにーっと線になる。その顔を見ると、どんな短期滞在のアジトだって、帰ってきたという気分になる。懐かしいような、嬉しいような、悲しいような。
土産も無いのに、かもめがあんまり嬉しそうに笑うんで、思わず聞いちまった。
「何かいいことでもあったのか?」
「ううん、次元が帰ってきたのが嬉しくて。」
なんだ、それは。
そんなのは、まるで。
そんな訳で、つい自惚れめいた余計なことを聞いちまった。
「お前、俺のこと好きなの?」
奴は一瞬キョトンとして、それからにこりと微笑んだ。
「…? すきだよ。とっても。知らなかったの?」
***