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胸元に伸びた手に抗議すると、次元は大人しく引き下がったものの、局部に触れないからといって私の心臓が暴れる抑止力には全くならなかった。脇のあたりに頭を突っ込んで、お腹や内腿、二の腕のあたりを優しく撫でる。指を組むように手のひらを重ね合わて、さらに柔らかさを確かめるように指を遊ばせる。
自分で拒絶したはずなのに、触れてくれないことが寂しくて堪らない。もどかしさに痺れを切らしかけた瞬間、耳元が熱くなった。強い刺激に思わず声が出る。
「無反応無抵抗、だろ?」
低い声で耳元で囁かれて脳が溶けそうになる。彼は私の耳を食むように優しく歯を立て、舌を這わせる。刺激そのものと、僅かなはずの音が頭に響いて、体が熱くなる。全身から汗が噴き出すのを感じた。
『ピピピピピピ…』
熱い空気を完全に無視して、間抜けなタイマーが鳴り響いた。呆気なく彼は私の体を離れて、そのうざったいタイマーを止める。
「ほらよ。」
飴の缶を握らせられるけど、今はこんなもの欲しくない。
「なんだ?…不服そうだな。」
次元の余裕そうな表情が悔しくて堪らない。睨み付けると、彼はしゃがみ込んで私の手から飴の缶を取って開けた。私の生理現象で溢れでた涙を、その親指で拭う。
「少しはさっきの俺の気持ちが分かったか?」
「ずるい。」
「どっちが。」
「私はただ、次元に思いっきり甘えたかっただけなのに。」
***