20分
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思いっきり甘えたのでいい気分だ。追及がこわくて速攻部屋に退却してしまったけど。
次元成分を補給したって、そんな感じ。彼だってニコチンを補給できるんだから文句は無いはずだ。
先程までの彼の温もりが体にまだ残っているような気がして、自分の体を抱きしめた。硬い胸板、大きい手、筋肉質な体。今日はたばこを吸ってないから、いつもより雑味なく感じる次元の、男の人の香り。
しばし噛み締めていたくて、ベッド横になると、ドアを軽くノックされた。
「はぁい。」
次元がにゅっと顔を出した。
「お前、これ好きだろ。」
カラカラと鳴る片手には、私が大好きな飴玉。ちょっと高級で、口当たりが宝石のように滑らかな、鼻に抜ける蜂蜜の香りの、真ん中に杏のコンフィが入った飴玉。どこにも売っていなくて半ば諦めていたのに。思わず飛びつくと、飴の小さな缶をひょいと上に取り上げられた。
「もちろんタダじゃねぇ。20個入りだ、20分。お前の時間と引き換えだ。」
「無反応、無抵抗?」
「わかってんじゃねぇか。」
「…一体どこで買ったの?どこにも売ってなかったのに。」
「乗るか?どうなんだ?」
「乗るよ、もちろん。」
ベッドの上に膝を揃えて座ると、次元はご丁寧にキッチンのカエルを連れて来ていた。
「それじゃ、はじめるぜ。」
***