手のひらのウサギ
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いつも以上におとなしいかもめが、胸元にもたれて控えめに甘えた。小さな相棒は、時々元気がなくなる。二人で吸って小さくなったタバコを、ひんやりと湿った土でもみ消した。
「お〜い…あら、羨ましい。」
後ろからでかい方の相棒が声をかける。チビな相棒は顔を上げた。
「終わった?」
「バッチリよ。俺も一服入れよかな。」
ルパンがかもめの隣に腰を下ろした。さすが、衣類を脱ぐのは得意と見えて、あっという間に素足になって、冷えた小川の流れにくぅ、と声を上げる。
かもめは再び具合が悪い子猫のように目を閉じて小さくなっている。ルパンがくわえタバコをしながら、しぐさで俺に聞く。
(どったの?)
(さぁな、時々こうなる。)
疲れているだけ、と本人は言うが、それだけではないのだろう。仕事ぶりは十分だが、おっさん二人の荒仕事に付き合わせるのはやはり酷なのかもしれない。やはり男と女の身体能力は違うし、加えてかもめは体が小さい。
ましてかもめは不二子のように男を利用する手立ても知らないのだ。その素直な生真面目さが愛おしくもあり、心配でもある。
一服したルパンが目で合図した。相棒が何か企んでいる時の目だ。
投げて寄越したそれを受け取る。やれやれ、こういうのは得意じゃねぇってんだよ。
***
「お〜い…あら、羨ましい。」
後ろからでかい方の相棒が声をかける。チビな相棒は顔を上げた。
「終わった?」
「バッチリよ。俺も一服入れよかな。」
ルパンがかもめの隣に腰を下ろした。さすが、衣類を脱ぐのは得意と見えて、あっという間に素足になって、冷えた小川の流れにくぅ、と声を上げる。
かもめは再び具合が悪い子猫のように目を閉じて小さくなっている。ルパンがくわえタバコをしながら、しぐさで俺に聞く。
(どったの?)
(さぁな、時々こうなる。)
疲れているだけ、と本人は言うが、それだけではないのだろう。仕事ぶりは十分だが、おっさん二人の荒仕事に付き合わせるのはやはり酷なのかもしれない。やはり男と女の身体能力は違うし、加えてかもめは体が小さい。
ましてかもめは不二子のように男を利用する手立ても知らないのだ。その素直な生真面目さが愛おしくもあり、心配でもある。
一服したルパンが目で合図した。相棒が何か企んでいる時の目だ。
投げて寄越したそれを受け取る。やれやれ、こういうのは得意じゃねぇってんだよ。
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