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ーーー短編「鏡の中」ーーーー



「ねぇカカシ…合わせ鏡のウワサ知ってる?」



「ん?あぁ…丑三つ時にどこかに繋がるとかいうやつ?」



自室の窓辺に座り、いちゃいちゃパラダイスを読んでいたカカシ。



それがなに?と顔も上げずに聞く。




「後ろ姿が確認できるから便利だと思ってつけたのに…そんな怖いことがあるなんて…」




引きずり込まれたらどうしよう…と大袈裟に怖がっている。



またか、とカカシは思う。


彼女の怖がりは時々やってくる。



この間も怖い夢を見て寝られなくなっていた。




忍らしからぬが、そこもカワイイと思ってしまうオレもオレなんだろう。




「はいはい…」


本を閉じ、強引に腕を引いて洗面台の前に連れて行く。


「これでしょ?」


鏡を指さして言う。


「うん…」


「よく見てて」




グイっと肩を掴まれたかと思うと、唇に柔らかな感触があった。



鏡のカカシと目が合えば、キスをしてニッコリ笑っている。



唇が離れるとカカシが言う。




「ココに来るたびに思い出してね」



それとも、もっと濃厚な記憶にしとく?と聞かれれば結構ですと彼女は慌てて首を振るのだった。


ーーーーfinーーーー

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