完璧な夜
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時は流れ記憶が薄れた頃、偶然再開したのは病院の廊下だった。
「あれ?カカシさん」
「やぁ、こんにちは」
聞けば旦那がずっと入院していると言う。
「カカシさんは大丈夫ですか?」
病衣のオレを見て察したのだろう。
「ええ、明日には退院です」
お恥ずかしい所を見られてしまいましたね、と困りながら笑った。
「そんなっ…いつも里の為に尽力いただいて頭が上がりません」
「まぁ…それが仕事ですから」
「私は商いしかしてこなかったので、尊敬します」
真っ直ぐ見つめる瞳は美しく、偽りがない事が分かった。
「なんだか照れますね…」
「お仕事なのは分かってますが…ご無理なさらず。皆さん心配されますから」
「…⚫︎⚫︎さんもですか?」
「えぇ、もちろんです」
これもまた社交辞令なのは知っていた。
それでも少しだけ期待してしまう。
「⚫︎⚫︎さんに心配してもらえるなら、また入院してもいいかもしれないですね」
「そんなっ…!そういう冗談はよくないですよ…」
少し困らせれば眉が下がる。
素直で可愛い人だと思った。
ふと貰ったチケットの事を思い出す。
行くタイミングを逃したまま本棚で眠っていた。
「実は定食屋にまだ行けてなくて…お礼を言えずすみません」
「いえいえ、お忙しいですものね。期日は余裕があるのでいつでもお出かけ下さい」
「あの…明日あたり行こうと思うのですが、よければご一緒にいかがです?」
「え?私とですか?」
驚いた表情をする。
断られたくなかった。
「快気祝いということで」
ズルい言葉を口にする。
「………」
「ご都合悪いですか?」
「いえ、そんな事は…ぜひお祝いさせて下さい」
「良かった」
優しさにつけ込む姑息さがオレらしいと思った。
