完璧な夜
夢小説設定
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指定していた部屋に入れば、いつもの優しい声がする。
「就任おめでとう」
火影様、とわざわざ付け足してソファから立ち上がる。
彼女は美しく微笑んだ。
「どーも。そんなガラじゃないけどね…」
「忙しいんでしょ?」
抜け出して大丈夫なの、という含みがあるのだろう。
「息抜きくらいさせてもらわないと」
上着を脱いで近づきながら苦笑する。
「⚫︎⚫︎さん、化粧変えたでしょ」
「…驚いた、よく気が付くね」
目を丸くして指先で唇に触れた。
「気付くさ。ねぇ、オレのため?」
「…うん、新しい紅にしてみたの」
「可愛いよ」
その手を取って優しく口付けた。
彼は夫ですら気付かない全てに気付く。
「さすが火影様」
「つれないな…いつものように呼んでよ」
額をコツンと合わせる。
「………カカシ」
「…⚫︎⚫︎さん、会いたかった」
鼻が触れ合い、舌を絡めてキスをする。
「んっ……」
ふわりと酒の味がした。
唇に紅を移したカカシが問う。
「…酔ってるの?」
「待ちきれなくて、少しだけ飲んじゃった」
テーブルを見ればグラスとワインがあった。
「お酒好きだもんね」
彼女がへへっと笑う。
「カカシも一緒に飲む?」
グラスを手にしようと腕を伸ばす。
その手はそっと遮られた。
「これ以上酔わないで」
「………」
行き場を無くした手で、自身の髪を耳に掛けながら笑う。
「……ドキってとさせるよね、カカシって」
「抱かれたくなった?」
「……ちょっとね」
「今日はやけに素直だね」
「…お酒のせいかな」
カカシは二人掛けのソファに掛けた。
⚫︎⚫︎の手を引き自分の膝に座らせる。
「…ねぇどんな風に抱かれたい?」
耳元で甘く囁けば、小声で⚫︎⚫︎が返す。
「…気持ちよくシて」
「疲れてるから優しくできなかったらゴメンね」
「…いいよ」
「………こんなに可愛いなら、もうちょっと飲ませてもよかったかも」
火照った耳たぶを噛んだ。
「んっ……」
オレたちは絵に描いたような不倫をする。
きっかけは丁度今夜のように、雨の匂いがしていたあの日だった。
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