新境地
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「⚫︎⚫︎さんっ!大丈夫ですか?」
こちらへ駆け寄ってくる姿に慌てる。
「ゲンマ大丈夫っ!」
「いや、でも…」
「大丈夫だから…」
「…嘘つかないで下さいよ。くじいたんでしょ?すぐに立てないじゃないですか」
(これはそういう事じゃなくて……)
咄嗟の言い訳が思いつかない。
近づいてくるゲンマを止められず、背中で汗を掻く。
「ほら」
差し出された手をじっと見つめた。
「………」
どうする事もできず、迷った末に手を握り立ち上がる。
「アレ、⚫︎⚫︎さんスカート濡れてますよ?」
「………」
こんな時ばかり観察力が鋭い。
ゲンマは無言の⚫︎⚫︎に違和感を感じていた。
(しばらく快晴だったはず…)
数秒後には自問自答の末、ゲンマの中で結論が出る。
全てを察すると⚫︎⚫︎を見て言った。
「あのっ⚫︎⚫︎さんそういう事もありますよ…」
「………」
「オレもよく漏らしましたし!」
「……それ、子どもの頃の話でしょ」
目が合った瞬間、⚫︎⚫︎は両手で顔を覆い呟いた。
「あぁ、死にたい………」
「あの…大丈夫ですって!皆には内緒にしときます!」
ゲンマは必死にフォローする。
「こんな事もありますよ…!」
「無いでしょ……」
「今日は飲みすぎただけですよ」
(違う…普段なら我慢できていたはず)
昨日の一件で身体が生理現象を抑えられなくなっている。
後輩の前で恥をかかされ、カカシを殴らなければ気が済まない。
「ごめん、ゲンマ…今日は報告お願いしていいかな。ちょっと寄りたい所が出来て」
「そんな格好で…どこに行くんです?」
「………それは言えない」
「…それって今のと関係あります?」
ゲンマが眉間に皺を寄せる。
(着替えに帰ると言い切らないのはなんでだ…)
「誰の家です?」
「………」
今日はどこまでも察しが良く、頭の中でパズルの穴埋めをする。
⚫︎⚫︎さんの視界に入ろうとするのは、オレと銀髪のあの人くらいだが…
「もしかしてカカシさんが関係してします…?」
「………」
肯定とも取れる無言に、最悪のピースが嵌まった。
「止めときましょう」
「無理。私の気が済まない」
「……⚫︎⚫︎さん、こっち見て」
頬を真っ赤に染め、目を潤ませる⚫︎⚫︎にゲンマが言い切る。
「…そんなカオで行かせたくない」
声は夜風と共に流れていった。
