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夕暮れ時、家のドアを叩く音がした。
「はーい」
⚫︎⚫︎が玄関のドアを開けると、小さなお化けたちが可愛い声で言う。
「トリックオアトリート!」
目を細めて微笑みながら言った。
「いらっしゃい、お化けちゃん」
用意していた小分けのお菓子を一人一人に手渡す。
子どもたちは嬉しそうにお礼を言って受け取り、手持ちのバッグにしまっていった。
「ありがとうございました」
子どもたちから少し離れた所で、同伴している親が頭を下げる。
「どういたしまして」
そっとドアを閉めた。
これで何組目だろう。
数年前から始まったハロウィンイベントは、口コミで段々と広まっていった。
複数の集団で里内を回っているようだが、去年に比べて一気に増えた気がする。
(足りるかな…)
多めに用意していた菓子も心許なくなってきた。
終了時間まであと僅かだ。
乗り切れることを祈りたい。
再びドアが叩かた。
「トリックオアトリート!」
元気な声がする。
ドアを開ければ、よく知る子どもたちも混ざっていた。
「いらっしゃい」
「こんにちは⚫︎⚫︎さん」
「サクラの魔女、可愛いね」
「ありがとうございます!⚫︎⚫︎さんもセクシーな死神ー!似合ってます」
サクラがキャッキャと言う。
「ありがとう」
「なーなー!⚫︎⚫︎ねーちゃん、そんなことよりお菓子くれってばよ!」
「ハイハイ」
袋の中に数種類入れたお菓子を手渡せば、ナルトは無邪気に喜ぶ。
「良かった、丁度足りたかな」
用意していたお菓子が底をつきた。
「ありがとうございます」
「いえいえ」
後ろでお礼を言う大人の集団を見れば、意外な人が混じっている。
(ナルトの保護者ね…)
その銀髪の男に熱心に話しかけているのはシングルマザーの人だっけ。
言い寄られてものらりくらりと交わしているようだ。
女性の話は先を急ぐナルトに手を引かれて中断した。
⚫︎⚫︎はそっとドアを閉めた。
時計を見れば終了時刻が迫っている。
参加の目印となる玄関前のジャックオランタンを片付けた。
一段落したことにホッとしながら紅茶を淹れる。
(のんびりしてから夕飯でいいかな…)
ソファに座って過ごした。
みんな可愛かったなーと微笑む。
無邪気で素直な子どもが私は好きだ。
そんなことを思い出していると、突然玄関のドアが叩かれた。
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