思い出補正
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白いため息を繰り返しながら、あてもなく彷徨う。
自分が酷い顔をしている事は分かっていた。
それでも一人になりたくなくて、俯きながら明かりを求めて賑やかな通りへと向かう。
ふと以前行った事のある飲み屋が近いのを思い出した。
空腹を満たす為なのか、淋しさを紛らわす為なのか、足は自然に店の方向へ踏み出す。
うろ覚えでもつけるものだ。
自分を褒めながら店の前に立てば違和感に気づく。
扉には一枚の紙が貼られていた。
“閉店しました。長らくのご愛顧感謝致します”
「……」
(今日はツいてない…)
力が抜けた。
どうしたものかと考え始めていると、隣から声がした。
「アレ、ここ閉まっちゃったの?」
驚いて隣を見た。
目が合えば優しく笑いかけられる。
「美味しかったのに、残念だね」
「なんでカカシがいるの…」
「偶然って言いたい所だけど…悪いね、付けてた」
「っ……」
「昼間のオレ達だって見られてたでしょ、お互い様」
安心してよ、話までは聞いてないからと平然と言った。
「……じゃあね」
「どこに行くのさ」
「どこでもいいでしょ」
「オレも一緒に行っていい?」
「イヤ。どうしてカカシが来るのよ」
「オレもお腹空いちゃってさ」
「…一人で食べて飲んで帰りたいの」
「話くらい聞くのに」
「カカシには話さない」
上層部に筒抜けになる。
イタチが何をしようとしているのかは分からないが、売るようなマネだけはしたくなかった。
「自暴自棄な女がフラフラしたらロクな目に合わないよ」
「それでもいいの、放っておいて」
今日の出来事はきっと、キレイな思い出の引き出しには入らない。
それでも、イタチと過ごした時間はそっと胸の中にしまっておきたかった。
静かにカカシは見ていたが、小さく溜息をつくと⚫︎⚫︎に近づき軽々と抱える。
「ダーメ、オレが一人にしたくない」
「ちょっと…!」
そのままカカシの家まで移動した。
