手紙(前編)
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カカシへ
手紙なんて、カカシらしくなくて笑っちゃったよ。
手元に残る嬉しさはあるけれど…どうしたの?
何か変わったことでもあった?
私はね、激務で毎日くたくた。
ここの人たち人使いが荒くてさ…
こっちの里に来て1年が経ったなんて信じられないくらい、あっという間に時間が過ぎていくよ。
まぁでも暇よりはいいかも。
カカシの近況も知りたいな。
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⚫︎⚫︎が元気そうでなによりだよ。
心配させて悪かった。
オレも里のみんなも変わらずだよ。
そう言えば、商店街に新しい甘味処ができてね。
帰ったらいつか一緒に食べに行こう。
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カカシへ
甘味処⁉︎気になるなー。
一緒に行けるの楽しみにしてるね。
…ねぇカカシ。言いたくないならいいの。
短い付き合いじゃないから、勘繰っちゃってごめん。
いつかなんて、そんな言葉で濁さないで。
なんでも話してほしいな。⚫︎⚫︎
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…覚悟して手紙を書き始めたのに、⚫︎⚫︎と前みたいに話せたのが楽しくて言い出せなかった。
実は婚約が決まった。
知らせるのが遅くなって悪いと思ってる…。
火影様の持ってきた縁談で、里の為になるとはいえ迷ってる。
⚫︎⚫︎はどう思うか教えて欲しい。
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カカシへ
おめでとう!
火影様からの縁談なんて凄いじゃない!
相手の女性もカカシが迷うくらい魅力的な人なんだね。
全力で応援するよ。
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…それだけ?
任務に赴く前に気持ちは伝えたし、オレだけの勘違いじゃないでしょ。
その言葉が本心じゃないことは分かってる。
本音を言ってよ、⚫︎⚫︎。
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カカシへ
私と貴方じゃ立場が違う。
どうか、私を理由にするのはやめて。
里とカカシの幸せを願っているの。
もうこれで最後にするね。
お幸せに。
愛してたよ。
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涙で滲んで筆先が見づらい。
何度書き直したか分からない最後の文を丁寧に折り畳む。
誰が本音を言えようか。
私の我儘のせいで崩れた里を背負える覚悟などない。
この任務の帰りがもっと早ければ…
あの時、返事を先延ばしにしなければ…
私は脇役にならずに済んだのかもしれない。
ほんの少しのタイミングがずれたことが悔しくて憎い。
破り捨てたくなる文を早く送ってしまおうと、一人家を出た。
ドアの閉まる音が、虚しく響いた。
ーーーーーーfinーーーーー
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