怖がりな君へ
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「やっぱりムリかも……」
小さな声で呟いた。
任務当日の朝、最悪な予想ばかりが頭をチラつく。
「⚫︎⚫︎、もう行く時間でしょー」
玄関前で中々出発しない⚫︎⚫︎の背中に、非番のカカシが声をかける。
震える声で振り向いた。
「カカシ…怖い…」
⚫︎⚫︎の顔を見て、やれやれと苦笑する。
臆病な彼女は時々こうなる。
カカシがゆっくりと椅子から立ち上がって近づいた。
「大丈夫、⚫︎⚫︎ならできるよ」
「もし失敗したら…?」
「努力してたじゃない。オレは知ってるよ」
優しく抱き寄せた。
「失敗してもオレがいる。次の糧にすればいい」
「でも…迷惑がかかるのは私じゃない…」
「⚫︎⚫︎にしか出来ないから、そのポジションにいるんじゃない」
「好きでリーダーなんかやってない…」
「大丈夫。臆病なくらいが上手くいくさ」
「あぁ…やっぱり嫌だよ…」
「…ねぇ⚫︎⚫︎。オレを見て」
俯いた顔を優しく包み、目と目を合わせる。
「あ……」
⚫︎⚫︎の視線がオレを捕らえる。
「オレだけの為に頑張っておいで」
「……」
⚫︎⚫︎がそっと頷いた。
「終わったらご褒美に好きな物食べに行こう」
「うん…」
「待ってるよ」
もう一度、強く抱きしめた。
離れながら⚫︎⚫︎が言う。
「…行ってきます」
声の震えは止まっていた。
僅かにオレへ微笑んで、静かにドアが閉まった。
できるならば任務を変わってやりたいと、過保護にも思ってしまう。
でも、⚫︎⚫︎にとって忍が天職なのも知っている。
実戦での判断力に長けているのだ。
でも…とカカシは思う。
どうか怖がりな彼女をこれ以上怖がらせないでやってほしい。
静寂に包まれた部屋で思う。
生きて帰ってきてくれればそれだけでいい。
お願いだよ⚫︎⚫︎。
里の為なんて背負わないで。
誰かを守って傷つくこともやめて。
さよならの言葉だけはオレに言わせないで。
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