半径1メートル
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「⚫︎⚫︎じゃないの」
「カカシ…」
良い隠れ場所を見つければ先客がいた。
先程までの行為が頭から離れず、⚫︎⚫︎の胸中は穏やかでない。
平常心と唱えながら息を整えた。
(切り替え切り替え…)
「気が合うね」
カカシに微笑みながら近づく。
「オレが先に来てたんだけど」
「お願い、一緒にいさせてよ」
「そんなにオレのこと好きだったっけ?」
「そんな訳ないでしょ」
「つれないなー」
冗談混じりのやりとりをしつつ経過を聞いた。
すでに半数は気絶していた。
子ども相手でも容赦ないなと呆れてしまう。
だが人数もそれだけ減っているのであれば逃げ切れそうだ。
残り時間はあと僅かのようだった。
「⚫︎⚫︎は誰と会った?」
「ネジだけかな」
「フーン、手強かったでしょ」
「そんなことないよ…」
「そうー?…あ!わかった。色仕掛けでも使ったんでしょ」
じっとりと横目で見る。
「…そんなことしないよ」
「え、何その間。あやしー」
「……」
「チューとかしてあげたわけ?」
「違うってば!」
思いの外、語気が荒くなり自分でも驚く。
カカシが目を見開く。
「ウソ…まさか当たっちゃった?」
「っ……!」
「⚫︎⚫︎の1メートル以内に入り込むなんて…やるじゃないネジ」
カカシが感嘆の声を漏らした。
「でも、⚫︎⚫︎先生ったらやらしー」
わざとらしく口元を押さえる。
「勝手な妄想しないで」
「ハイハイ」
普段は淡白なのに、こんな時ばかりしつこい。
「…違うからね」
「フーン…」
「……」
これ以上ボロが出てはいけないと、⚫︎⚫︎は口を閉ざした。
「オレたち逃げ切れそうだね」
カカシが話題を変えた事に胸を撫で下ろす。
「…うん」
「このまま終わるのもなんだし…ハイ」
チリンと鈴の音がした。
見ればカカシが自身の鈴を手にして差し出している。
「美味しい物食べておいで」
「え…カカシ…」
こんなに優しかったっけ、と失礼な事を思いつつも手を出して受け取る。
「ありがとう」
(紅とどこに食べに行こうかなー)
ワクワクしながら自分の鈴と合わせようとすれば、手が空中を彷徨った。
(ん…?)
見ればそこに鈴はなく、しないはずの鈴の音がカカシから鳴る。
「コレと交換ね」
見れば鈴を持ちニッコリ笑うカカシと目が合った。
「え…どういう事っ…」
「オレと行くよ、ご飯」
「っ…!や、やだっ…!」
「どうして」
「だって、紅と行くつもりで…」
「でも取られたんだから文句言えないでしょ?」
「えぇ…」
「今夜ね」
「……」
⚫︎⚫︎の力が抜ける。
間もなくして、招集がかかる。
勝負の結果は引き分けだったらしいが、混乱する⚫︎⚫︎の記憶には残らなかった。
