遅刻癖
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「カカシ先輩遅い!」
「いやー、ごめんごめん」
後輩に叱られるのはいつものことだ。
苦笑しながら顔ぶれを確認した。
「ん?今日の任務はフォーマンセルって聞いてたんだけど」
後輩2人とオレでは人数が合わない。
不思議に思っていると、遠くから聞き慣れた声がした。
「ごめーん!ちょっと遅れちゃった」
ちょっとを付け足すあたり、⚫︎⚫︎に反省の色はみられない。
「全然ちょっとじゃないです…⚫︎⚫︎先輩が最後ですよ」
頼みますよ…と呆れながらも、後輩達は先を急ぐように出発した。
オレもその後に続く。
同じく隣を走る⚫︎⚫︎に話し掛ける。
「どこ行ってたの?」
「え?どこって…?どこも行ってないよ」
「…寝坊ってこと?」
「そうだけど?」
てっきり急用が入ったのかと思ったが、同期のだらしない理由に呆れる。
「二度寝の誘惑には勝てないんだよねー」
最近寒くなってきたし、と悪びれもせず笑う。
「…先輩としてどうなのよ」
ため息をつきながら言えば、⚫︎⚫︎が言い返す。
「遅刻はカカシもでしょ」
「⚫︎⚫︎と一緒にしないでよ」
理由を知っていても、対等に言う所が⚫︎⚫︎らしい。
「後輩たちが起こしに来てくれたこともあったけど、最近は来てくれないんだよね」
「…後輩を使うんじゃないよ」
「ギブアンドテイクでしょー」
「⚫︎⚫︎が与えられるモノなんてないでしょ。それに甘えすぎ」
「失礼な。でも最近は愛想尽かされちゃったみたい」
誰も来てくれてないんだよねーと淡々と言う。
「ねぇ、確か⚫︎⚫︎って後輩指導も担当でしょ?」
「もう3年目だねー。板についてきたでしょ?」
よく堂々と言えたもんだ。
「…耳を疑うよ」
その言葉が面白くなかったようで、⚫︎⚫︎は不機嫌そうに言う。
「そんなに言うならカカシが起こしに来てよ」
「…ヤダ」
「えー」
「面倒くさいもの」
言い切るオレに焦り出す。
「お願い!明日だけでもいいから…。火影様の所に行かなくちゃいけないの」
態度を一変させて懇願する。
「えー…」
朝は二度寝するくらいだ。
きっと寝起きは不機嫌で、後輩たちが嫌気をさすくらい面倒なのだろう。
「…オレの明日の任務を確認してからね」
朝の集合が遅ければ行ってあげるよと、行く気もなく伝えた。
「やった!絶対ね」
「ハイハイ」
厄介なことに巻き込まれた…と憂鬱になりながらも、後輩に遅れを取らないように走った。
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