犬猿の仲
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翌日の先輩は気合いが入っていた。
身体に密着した真紅のワンピースから真剣さが伝わってくる。
レースから覗く肌には色気があり綺麗だった。
忍でさえなければ結婚相手は数多いただろうに…そう思うが仕方ない。
「さぁ行こっか」
先輩に誘導されて会場の飲み屋へと入る。
店は貸切になっていて、受付を済ますと渡された番号札を頼りに席を探した。
5〜6人ほどで入れる座敷の個室が主で、広い座敷が2部屋ある。
周囲を見ればほとんどの席が埋め尽くされていた。
(結構いるんだな…)
年齢は様々で、私より若い人もいれば年上の人もいる。
年齢制限があるのだろうか、あまりにもかけ離れている層はいないようだった。
「あ…ここだ」
席を見つけた。
残念なことに先輩の席が見えないほど離れている。
「じゃあ、またね⚫︎⚫︎」
「また…」
心細いが仕方ない。
周囲の人たちに会釈をしながら着席した。
まもなくして司会の進行が始まる。
「本日はお集まりいただきありがとうございます!」
話を聞いていれば、食べ物や飲み物は自由に頼んでいいようだ。
最初は数分で男性が座席を移動し、異性の全員と話すらしい。
その後は好きな席に移動して交流した後、解散となる流れだった。
短い説明の後、すぐに開始の合図が出た。
男性と何人か話す中で分かったことがある。
本気で彼女を探している人が2/3、お試しで参加している人も1/3いること。
そして本気の人は私の職を知ると、一歩引きがちなこと。
(先輩苦労してるだろうな…)
見えない先輩に想いを馳せた。
ただ、興味本位の参加者とは会話が盛り上がる傾向にあった。
忍の仕事についても興味があるようで話しやすい。
和やかに会話を進めていたが、数人目に目の前へやってきた人物に固まる。
「アレ、⚫︎⚫︎じゃない」
「カカシ…」
こんな所で会うとは思ってもいなかった。
カカシが驚きながら言う。
「⚫︎⚫︎はこういうの興味ないかと思ってた」
恋愛に縁遠い私への嫌味だろう。
「…私も、相手に困らないカカシには必要ないと思ってた」
普段から女性に囲まれているカカシだ。
わざわざ出会いなど探す必要もないだろうに…
忍としては尊敬している。
しかし、プライベートのカカシは好きになれなかった。
特定の相手を見つけずフラフラして、女性を弄んでいる。
「まぁ、たまにはこういうのもいいかなってね」
「へぇ…また女の子泣かせないようにね」
「⚫︎⚫︎は泣いた経験もなさそうだけど」
「余計なお世話」
ムッとして睨む。
「泣かされる経験も⚫︎⚫︎には必要なんじゃない?」
「別に自分で体験しなくても…」
「イヤ、恋愛こそ経験でしょ」
カカシは堂々と言い切る。
「私は私のペースでやる」
「素直じゃないなぁ…アドバイスは聞いといた方がいいのに」
「もういいでしょ、お次へどうぞ」
「フーン…まぁ変なのに捕まらないようにね」
「ハイハイ」
席替えの合図でカカシが席を立った。
(あぁ、なんだか疲れた…)
背筋を伸ばして再び笑顔をつくる。
その後も数人と話しているうちに、カカシの記憶は薄れていった。
