追憶の欠片
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「ヤマト頑張ってるねー」
「あぁ…先輩方…」
肩で息をするヤマトにカカシが話しかける。
周囲には木遁で造られた建物が、以前より綺麗な状態で築かれていた。
「…こんな時にデートですか?」
チクチクと嫌味を言う。
「まぁねー」
否定しないカカシを⚫︎⚫︎が肘で小突いた。
「違うわよ…上から言われて里の様子を報告するの」
「ふーん…。ボクにはそうは見えないですけどね」
「ヤマト。疲れてるのは分かるけど、嫌な奴になってるよ…」
「元からですよー」
口を尖らせるヤマトの肩にカカシが手を置く。
「まぁまぁ。終わったら三人で飯でも行こうよ、オレが奢るからさ」
「…絶対ですからね」
「ハイハイ」
ヤマトと別れても尚、背中越しに「絶対ですよー!」と声がする。
余程疲れているのだろう。
私たちも一日中里を歩いていた。
皆の活気が戻って来たことを嬉しく感じる。
「少し休まない?」
近くのベンチを指差しカカシが言う。
「そうだね」
並んで腰掛けた。
数日前にナルトが成し遂げた偉大さを痛感する一日だった。
報告する内容を頭の中で整理していると、カカシがポツリと話す。
「…父さんと話したよ」
その一言に胸騒ぎがした。
「…サクモさんと?」
「あぁ」
「……」
カカシの父親に対する気持ちは知っていた。
固く口を閉ざしていたことも…
山程聞きたいことが浮かぶが、声になって出てこない。
恐る恐るカカシの顔を盗み見る。
…とても穏やかな表情だった。
「カカシ…嬉しいの?」
「うん、話せて良かったよ」
普段は見せない彼の、幼さが残る笑顔だった。
「…そっか、良かったね」
両手で頭を優しく包んで抱き寄せる。
「⚫︎⚫︎にまた会えてよかったよ」
腕の中のカカシが優しく言う。
「私も」
平和の香りを溜め込もう。
私たちは余波の中、また思い出を抱えて歩き出す。
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