ダーリン
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(その子ね…)
次の任務の資料を探しに図書館へ寄った。
先客は何人かいたが、その中でも一際注目を浴びている席が一箇所あった。
静かな室内に似つかわないハートが飛び交っている。
「ねぇダーリン、ここ教えてー」
「ハイハイ」
カカシが知り合いの子の家庭教師を始めたと言っていたが、この子のことだろう。
年は15歳くらいだろうか。
長く綺麗な黒髪が動きに合わせてサラサラと揺れる。
(なんでここでやるかな…)
ここは家ではなく図書館だ。
うんざりしながら調べ事に集中する。
私以外の人も気になるのだろう、チラチラ視線が集まっている気配がした。
「ダーリンわかりやすーい!」
「それはよかった」
(他所でやりなさいよ…)
苛立ちながらもつい聞き耳を立てている自分が嫌になる。
ただでさえ感情を抑えづらい月の物の日だ。
調べ事を早く終わらせるように集中した。
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