二人だけの昔話(3)完
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「カカシ先生、まだ着かないんですかー?」
サクラが肩で息をしながら言う。
「んーまだまだだな」
「…もう疲れたってばよー」
どれくらい歩いただろうか。
山の遭難者を探しに出発したのが早朝。
目指す山頂は歩けど歩けど近づかない。
「ちっ……」
サスケも普段に増して口数が少ない。
数時間前に比べてペースが一段と落ちていた。
これは士気を高めなきゃまずいな…とカカシは思う。
「んー、じゃあ昔話でもしようか?」
「…昔話ですか?子ども騙しって感じだけど…まぁ聞きたいかも」
「え…それっていつものやつ?オレってば嫌ーな予感がするってばよ」
「…サクラ、やめとけ」
「どうしたの二人とも。…でも気晴らしに私聞きたいです!」
先生お願い!とサクラが言えば、ニッコリ微笑んでカカシは話し出した。
ーーーーーーーーーーー
「虹の嫁」
昔ある所にカカシという木こりの若者がいました。
ある日きれいな虹がかかっているのを見つけ湖まで歩いて行くと、七色の羽衣をまとった美しい⚫︎⚫︎天女が舞い降りてきました。
ーーーーーーーーー
「ん?カカシ先生が木こり…?天女が⚫︎⚫︎さん…?」
聞き慣れた名前が続き、サクラの頭にハテナが浮かぶ。
「ほら、やっぱりだってばよ…」
この後のエロ展開が予想され、サクラの耳に入ったら…とナルトは内心焦っていた。
ーーーーーーーーーー
カカシは一目で恋をし、どうか自分の嫁になって欲しいと願いました。
しかし天女は地上の男と結婚することはできません。
どうしても諦めきれないカカシに⚫︎⚫︎は言います。
「いつか地上で生まれ変わった時、私の目の下には青いホクロがあります。探してください」
そう言い残して天界に帰って行きました。
それからカカシは町や村で娘の姿を探しました。
なかなか娘は見つからず15年の年月が経ち、カカシは長者の所で山仕事をして働いていました。
ある日、顔が真っ黒の娘が手伝いとしてカカシの元へやってきました。
娘は親しくなると自分の顔が真っ黒になった理由を話してくれました。
継母が自分の娘を長者の嫁にするために、継子だった自分の顔にスミを塗り込んだとの事でした。
可哀そうに思ったカカシは丁寧に顔を拭いてあげます。
すると雪のように真っ白な肌に戻り、今まで見えてなかった目の下に青いホクロがある事に気が付きました。
カカシは以前出会った天女の生まれ変わりだった事を知り、⚫︎⚫︎もその時の事を思い出し抱き合いました。
その後二人は結ばれ里の皆が祝福する中、祝言をあげるのでした。
ーーーーーーーー
「おしまい」
身構えていたナルトが呆気に取られる。
「あれ…お決まりのエロがないってばよ…」
「カカシ先生…この話のオチってまさか…」
サクラが勘付く。
「うん。オレたち結婚するんだ」
「やっぱりー⁉︎」
キャー!とサクラは喜び、ナルトとサスケは意表をつかれる。
「カカシ先生ホントなのか⁉︎」
混乱しながら問えば、カカシが向ける満面の笑みが答えのようだ。
疑う余地はないらしい。
「まぁ式にはお前たちも呼ぶから、お召かししておいで」
「そんな雰囲気あったのよねー!いつもラブラブだったし」
サクラのテンションは上がる一方だ。
付き合っていることさえ知らなかったナルトは動揺を隠せない。
「え…じゃあ今までのエロ展開も妄想じゃなくて現実…?」
「……」
勘繰るナルトにカカシが言う。
「…ご想像にお任せするよ」
「やっぱりエロだってばよ…」
元気を取り戻したサクラはガツガツ歩き、暫くして遭難者も無事に見つかったそうだ。
めでたしめでたし。
ーーーーーーfinーーーーーー
1/1ページ
