星の雨
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街中が冷え出した夜。
「もうちょっとかな…」
隣に座るキバに話しかける。
「おう、そろそろじゃねーか」
吐く息は白く消えて行く。
今夜は久しぶりの流星群の予報だった。
昼間に空を覆っていた雲は、空気を読むようにどこかへ消えていた。
冬の空は澄んで美しいが寒さが身に染みる。
行きがけに二人で買った飲み物から暖をとった。
「ねぇキバ。また一緒に任務できるかな」
「あー…難しいんじゃねーか」
付き合っている事を公にしているからか、戦闘スタイルの相性からか、任務を共にしたことは数えられる程しかなかった。
「そうだよねー」
淋しさよりも、こんなとき正直に言い切るキバが彼らしくて頬が緩んだ。
「あっ!流れた!」
嬉しくなって思わず立ち上がる。
最初の流れ星に続き、次々と星が駆け出した。
「おー、キレーだな」
走る星たちの空に包まれれば、まるで異国に来たようだ。
「キレイだねー!」
瞬きも忘れて目を開いた。
キバがいつの間にか肩を並べて立っていた。
小指が触れると、自然と手が絡まる。
「早くしねーとな」
「え?」
「仕事で一緒になれねェなら、プライベートでなりゃいいだろ」
「何が?」
「察しが悪いな…結婚のことだよ」
「……」
「もっと強くなるからよ…もうちょっと待っててくれねェか」
キバの顔を見れば、少しだけ頬が赤い。
きっと寒さだけのせいじゃないだろう。
「うん…待ってるね」
微笑んでキバの肩にそっと頭を預ける。
私たちを置いてけぼりにして、頭上の空だけがゆっくりゆっくりと回りだす。
このまま二人を閉じ込めてくれたらいいのにと、こぼれる星たちを眺めながら思った。
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