香水
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任務を終えて帰路に着く。
暑い日差しの中、1日野外にいたせいで汗だくだ。
(髪が張りついて気持ち悪い…)
ふと、今朝のやりとりで受け取った香水を思い出した。
(割れてないだろうか)
心配になって取り出す。
厚めのガラスで出来た小瓶は、今朝と同じ表情のままだった。
(よかった…)
またポケットに入れようとする前に、自分の汗が気になった。
(ちょっとだけ…)
興味心から、1滴だけ首元につけてみる。
ほのかに香木の甘い香りがした。
元カノさんのセンスが窺える。
(ゲンマはこんな香水つけてたかな?気づかなかった)
デートのときだけつけてたのか、はたまた私が鈍感で分からなかっただけなのか…
ふと2人の思い出を邪推したようで悪い気がした。
帰ったらすぐにシャワーで流そう。
足早に家へと向かった。
ーーーーーー
「おかえりー」
先に任務が終わっていたらしい。
玄関のドアに寄りかかってカカシが待っていた。
「ただいま。ずっと待ってたの?」
「今終わったところだよ」
そうカカシは微笑むが、気を遣わせないための嘘なのかもしれない。
「これからご飯作るけど、食べてく?」
「やった」
⚫︎⚫︎はカカシの横をすり抜けてカギを開けた。
「どうぞ」
先に家へと促し、⚫︎⚫︎も後から入る。
カギを閉めながら夕飯は何を作ろうか考えて顔を上げるとカカシにぶつかる。
「いたっ。…カカシ?早く進んで」
訝しんで顔を見ると、無表情で⚫︎⚫︎を見ていた。
「…なんでゲンマの匂いさせてるの」
(香水つけてたんだった…)
⚫︎⚫︎の表情が強張る。
カカシの嗅覚と記憶力が怖い。
「ごめん…。ゲンマから香水を預かってて、出来心でつけたの」
「へぇ…」
沈黙のあと、カカシの顔が⚫︎⚫︎の首元に埋まる。
ビクッと身体が反応する。
「他の男の匂いなんてさせて、オレが嫉妬しないとでも思った?」
「…」
「嫉妬で吐きそう」
「大袈裟な…」
「香水だって喜んでつけてたりして」
「っ…そんなわけないでしょ」
「ねぇ⚫︎⚫︎。オレに愛される自覚ある?」
部屋に響く低い声。
「態度で示してよ」
近距離で⚫︎⚫︎の顔を真っ直ぐ見つめた。
「態度って…」
⚫︎⚫︎はそっとカカシの口布を下げてキスをした。
「ごめんなさい」
「…やだよ」
「もうしないから、許して」
困っている⚫︎⚫︎を見て、カカシが深いため息をついた。
「はぁ…オレも悪かった」
少しの沈黙のあとカカシの口が開く。
「⚫︎⚫︎。お願いだから他の男のことなんて考えないで」
静かに続ける。
「⚫︎⚫︎が誰かと親しくしてるただけで、嫉妬で殺したくなる」
⚫︎⚫︎の表情が歪む。
「…そんな顔させたいわけじゃないんだけどな」
もっとオレだけを見て欲しい。
誰のことも考える余裕がないくらい、心も身体も全て欲しくなる。
でも、そんなことを言ったら幻滅させるだろう。
今はまだ内緒だと、⚫︎⚫︎に優しくキスをして自分の気持ちに蓋をした。
ーーーーーfinーーーー
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