夜に落ちて
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「お待たせ」
静かな夜に夜叉丸の声が響く。
「我愛羅様は寝た?」
「うん、ぐっすりだよ」
屋根の上に二つの影。
「そう、よかった」
月明かりに照らされて⚫︎⚫︎が優しく微笑む。
夏の夜風が心地よく頬を撫でた。
「今日も会えて良かった」
「うん、私も」
任務がない日だけは、こうして夜な夜な二人で肩を並べる。
「今夜はキレイだねー」
星空を見ながら⚫︎⚫︎が言った。
「あぁ」
一日中雲一つない晴天だったからだろう。
どこまでも続く空に数多の星が輝いていた。
「ねぇ夜叉丸」
「なんだい?」
「我愛羅様とはどう?」
「……」
沈黙でも心が読める。
物心ついた時から夜叉丸とは兄弟のように一緒にいた。
大人になって恋愛関係に発展した時も、相手の気持ちや考えが手に取るようにわかった。
今の平穏な時間がいつまでも続く自信はない。
急に冷たい風が吹き抜けた。
少しずつ秋が近づいてきているらしい。
僅かに身震いした⚫︎⚫︎に夜叉丸が気づく。
「…風邪引いちゃうよ」
自分の上着を脱いで肩に優しくかける。
夜叉丸の体温を宿した服が、じんわりと⚫︎⚫︎の身体を温めた。
「…ありがとう」
⚫︎⚫︎が嬉しそうに笑う。
「夜叉丸って優しいよね」
「そうかな?⚫︎⚫︎にだけだよ」
「特別?」
「ずっと特別」
二人で顔を見合わせ、優しいキスをした。
(いつまでも夜だけの中にいられたらいいのに)
⚫︎⚫︎は心の中で呟く。
不安なことは飲み込んで、夜が終わるまでこうしていよう。
今だけは全て忘れて、笑って愛して傍にいて…。
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