誰の手を借りたい
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「…なぁシカマル。⚫︎⚫︎先生どうしたんだってばよ」
「オレが知るかよ…」
覇気のない⚫︎⚫︎を見て二人がコソコソと話す。
午前中に比べて注意されることが減った。
チョウジが音を立ててお菓子を食べていても声を荒げることもない。
⚫︎⚫︎は黙々と板書をしていた。
(やっぱり行かないって言えば良かったかな…)
時折ため息をつけば、気持ちを汲むように窓のカーテンがふわりと揺れた。
憂鬱な気持ちを引きずりながらも、授業を終えて午後のテストを回収する。
「やっと終わったってばよー!」
足早に出ていく皆の流れに逆らいながら、シカマルが答案用紙を集めて⚫︎⚫︎のもとへとやって来た。
「先生、具合でも悪いんスか」
受け取りながら目が合った。
「え?あぁ…大丈夫よ」
「そうっすか」
自分の腑抜けた態度を指摘された気がした。
「気を遣わせたわね、ごめん」
「いえ…その、午前中はオレも失礼なこと言ってすみません」
シカマルの言葉に忘れていたことを思い出す。
「あーあ、せっかく忘れてたのに…」
蒸し返したわね、と苦笑して返した。
「てっきり⚫︎⚫︎先生なら彼氏がいるもんかと…」
「さらに傷ついた…もうこの話題はやめましょ」
心の傷を抉ってくる。
耳が痛いので早く切り上げようとプリントを整理した。
「さ、シカマルも帰っていいよ」
顔を上げればシカマルはまだこっちを見ていた。
「帰れないっすよ…オレにもチャンスがあるなら」
「…ん?」
「⚫︎⚫︎先生、フリーなんですよね」
「フリーって…まぁ……」
突拍子もない言葉たちに混乱する。
「オレじゃダメですか?」
「え……」
急いで頭を回転させる。
(そういうことだよね……困ったな…)
しばしの沈黙の後、⚫︎⚫︎が落ち着いた声で話し出す。
「……ありがと。でも補習に来てるような彼氏はイヤかなー」
なるべく軽く明るく言うように努めた。
「大人になったらまた告白してよ」
シカマルがムッとするのが分かった。
「…バカだからダメなんスか?じゃあ明日のテストで満点取れば文句ないっすね」
「……」
「真剣に考えて下さいよ」
言い捨てて堂々と去っていく。
⚫︎⚫︎はシカマルの背中を見つめながら、生徒から向けられる好意に戸惑っていた。
