誰の手を借りたい
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
宿を出てサスケと別れた。
送っていくよと言われ、カカシさんと押し問答する余力もなかったので隣を歩く。
歓楽街を抜ければ、途端に静かな夜道になった。
二人の影が路地に落ちる。
「⚫︎⚫︎」
「…はい」
信じられないことの連続に頭の中はいっぱいで、反射で返事をしていた。
「シカマルのことだけどさ」
思いがけない名に現実へと引き戻される。
「っ…!なんで知って……」
カカシが目を細めた。
「あぁ…やっぱりそうだったか」
その瞬間、鎌をかけられたことを知る。
「モテるねー。⚫︎⚫︎先生」
「……」
「シカマルは手強かったでしょ」
「…真摯に対応はしました」
「アイツは策士だからね…諦め悪いよ」
カカシが苦笑した。
「その時はまた考えますよ」
⚫︎⚫︎が足元を見ながら話す。
「恋愛って難しいですね…」
ボソッと呟く⚫︎⚫︎を見て、カカシが口を開いた。
「女の子が憧れる恋愛を体験させたかったんだけど…失敗だったな」
「…なんの話ですか?」
あのままサスケと二人きりは見過ごせないしね、と言って視線を合わせる。
「…⚫︎⚫︎、オレと付き合って」
時間が止まる。
「どういうことですか……」
カカシさんから視線が逸らせない。
「まさか…だって、他にも沢山いらっしゃるし……」
「⚫︎⚫︎が好きなんだよね。先生として子どもと接する姿も、酔っ払って饒舌になる所も」
夜ももちろん可愛いかったよ、と爽やかに笑った。
「嘘っ…」
「信じてよ。オレは自慢の彼女にする自信があるよ」
そう言って手を差し伸べる。
「オレのお姫様にしてあげる」
じっとカカシさんの手を見つめる。
私がこの手を取っていいのだろうか…
想像の上を行く展開に思考がついていけない。
躊躇っているとグイっと手を掴まれ引き寄せられた。
「っ…!」
「迷ったときはおいで」
⚫︎⚫︎がオレのこと好きなのも知ってる、と囁かれて耳が赤くなる。
私にとって怒涛の補習期間だった。
抱きしめられながら、頭の中で“もしも”が浮かんでは消えていく。
もしも補習前に戻れるなら。
もしも私が先生じゃなければ。
私は誰の手を借りようか。
ーーーーーーfinーーーーー
23/23ページ
