誰の手を借りたい
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上忍に会えば背筋が伸びる。
「なんだかうちの班ばかりですみませんね」
カカシは頭に手を置いて申し訳なさそうに言う。
「いえ、大丈夫ですよ。仕事ですから」
さっきまでの悪態を急いで取り繕う。
「カカシさんが来るのは明日だと聞いていたので驚きました」
「いやー、全員参加と聞けば流石に一言お詫びしなきゃかなと…どうです?アイツら」
午前の様子を思い浮かべながら、サスケ君とサクラちゃんは大丈夫ですが…と前置きして伝える。
「ナルト君のやる気がないのは困ってますね」
「ハァ…やっぱり」
呆れながら項垂れる。
「まだ初日ですし、午後も頑張ってもらうつもりです」
にこやかに話せば、ご迷惑をおかけしますと返ってきた。
そうだ、とカカシが続けて言う。
「今晩ご飯でも行きませんか?」
「え…」
「美味しいお店を見つけたんです、一人で行くのも淋しいですし」
アイツらのお詫びに奢りますよ、と付け足した。
「……」
⚫︎⚫︎は返事を躊躇う。
その様子を察してカカシが尋ねた。
「あぁ、ご予定ありました?」
「いえ…そういうわけじゃ…」
今までカカシさんと接点はなかったが、知人たちから色々と耳にしていた。
その噂は任務より女性関係の方が多かった。
毎日違う女性と歩いているだの、争った女性で死人が出ただの、真実かは定かではないが噂は絶えなかった。
(そんな所を見られたら私が刺されるかも…)
「…⚫︎⚫︎さん?」
「はいっ」
ただ、せっかくの気遣いを断るのは気が引けた。
明日も顔を合わせるのに気まずい予感がする。
「では遠慮なく…」
「よかった」
店の場所を聞いて待ち合わせの時間を決めた。
「本当に迎えに来なくていいんですか?」
「はい、現地集合しましょう」
(二人で歩いてる所なんて見られたら…)
笑顔で別れながらも⚫︎⚫︎は内心ハラハラしていた。
