雨の仕業
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頭の中で慌ただしく話題の引き出しを探っていた。
ふとカカシが口を開く。
「⚫︎⚫︎はさ…」
「…ん?」
「一昨日一緒だった奴と付き合ってるの?」
「ん…?」
頭に沢山のハテナが浮かぶ。
(誰のことだろう…)
記憶を辿れば、図書館へ付き添った後輩の顔が浮かんだ。
「ああ、あの子かな…。違うよ?後輩だもの」
「ふーん…」
調べ事が進まないと相談されたので手伝った。
「でも、勉強熱心で良い子だよ」
そのうち私たちに追い付くよ、と嬉しくなって言う。
「…簡単に到達できないでしょ、オレたちには」
珍しくカカシが否定的だ。
そうかなぁと口を尖らせた。
「それに、良い子なのは猫かぶってるからでしょ。アイツ⚫︎⚫︎に気があるし」
「そんなことないよ…」
「好きじゃなければ、あんなに近い距離に来ないよ」
思い返せば人気のない図書館で真横に座っていた気がする。
「考えすぎだよ、だってカカシとも距離が近いじゃない」
ほらね、と笑ってカカシを見れば笑顔で言い返された。
「オレは好きだよ」
「……」
「好きでもないやつにくっつけない」
「…いつもの冗談でしょ?」
「⚫︎⚫︎は違うのかもしれないけど、オレは本当」
「……」
胸が煩く鳴りだす。
「それで、返事は?」
「返事って…」
「オレのこと嫌い?」
「嫌いじゃないけど…」
「よかった、じゃあ付き合おっか」
カカシがニッコリと笑う。
「そんな急にっ…」
「大丈夫、任せておいて」
何を任せればいいのか…
急に進んで行く話についていけない。
「早く彼女にしとかないと、そのうち横取りされる気がするから」
さぁ帰ろうとカカシが手を差し出す。
雨足は弱まったとはいえ、まだ雨は降り続いていた。
「濡れちゃうよ…」
「ヘーキヘーキ、傘があるから」
「……」
わざと隠しておいたであろう傘を出す。
「さ、帰ろう」
「うん…」
雨とカカシの策略に乗せられ、前途多難な恋の行方を案ずるのだった。
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