飢えた愛
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駆け抜ける景色を見ながら違和感に気づく。
(私の家の方角じゃない)
今日はカカシの家に行くのだろうか。
だがその予想も外れた。
案内されたのは里の外れの寺だった。
(ここ…?)
周囲を見渡せば、いつから放置されているのだろうと不安になる。
雑草は生い茂り、老朽化が進んだ寺はボロボロだ。
歩きながら気配を探る。
遠くの茂みの方に誰かがいた。
(カカシじゃない…それに複数…?)
敵か探るが殺意はなさそうだ。
先を行くパックンの後を追いかけた。
寺を周りこむように歩いているとカカシがいた。
「パックンご苦労ね」
「……」
⚫︎⚫︎に気まずい表情を残してパックンは姿を消した。
静かな夜だった。
「遅かったじゃない」
沈黙を最初に破ったのはカカシだ。
「…来たくなかったからね」
「ひどいなー」
笑いながら指輪を見る。
「貰ったの?それ」
「……」
自分の指を見つめた。
もう覚悟を決めている。
「…カカシとは二人で会えない」
真っ直ぐ目を見て伝えた。
「……」
「これからは任務以外では会わない」
静かに聞いていたカカシが口を開く。
「そんな安物一つで?考え直しなよ」
何も言わない⚫︎⚫︎にカカシが言う。
「ホント健気だよね。前にも教えてあげたこと忘れちゃった?」
「……それはいいの」
「よくないでしょ。自分以外の女と寝てるなんて」
「カカシには関係ないっ…」
カカシに言われなくても分かっていた。
付き合い始めて長期任務が増えた頃。
二階の布団から知らない女の匂いがすること。
知っていても気が付かないフリをした。
「へぇ…そういう方が燃えるんだ」
意地悪く笑う。
(そんな訳ない…)
思わず顔が歪んだ。
仕事上、相手の特定なんて容易い。
よく店に来る友だちだと知るまでに時間はかからなかった。
残り香で抱いたのが前日だと分かった夜。
愛し合った後△△が寝静まったのを見計らって吐いた。
吐き気に襲われるくらいには身体も心も拒絶反応を示していた。
淋しい思いをさせるのも、隙を与えてしまうのも仕方がないと思ってしまう。
自分もカカシと関係が続いていた。
咎めることなんて出来なかった。
「仕方ないよ」
「何それ、淋しいのはお互い様でしょ」
「私は仕事だから…」
「仕事は理由にならない、アイツはやめな」
続けて言う。
「⚫︎⚫︎が忍を辞めない限り、その女癖は治らないでしょ」
「……」
カカシの言う通りなのかもしれない。
「忍は辞めないよ。でも、△△とも一緒にいたい…」
我が儘は言わない。
最後に私のもとに帰ってきてくれればいい。
「バカだね⚫︎⚫︎」
「馬鹿かもね…」
苦笑する⚫︎⚫︎にカカシはため息をつく。
「ハァ…じゃあ今夜で最後にしてあげる」
「本当?」
「カワイイ同期の頼みだからね」
すんなり承諾をもらえるとは思っていなかった。
胸を撫で下ろしていると、微笑みながらカカシが言う。
「最後はここでシて」
「え…ここって…」
「大丈夫、そういう場所だから」
カカシは微笑みを崩さずに言った。
