飢えた愛
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「お帰り⚫︎⚫︎」
暖簾をくぐれば優しい声にホッとする。
「ただいま」
カウンター越しに微笑んだ。
閉店時間を過ぎた小料理屋に客は他にいない。
「久しぶりに会った気がするよ」
嬉しそうに彼が言う。
「二週間ぶりかな」
話しながら正面のカウンターに座った。
「任務はどうだった?怪我はない?」
「大丈夫。無事に終わったよ」
「よかった…」
安堵した様子だ。
任務の度に心配をかけているのが申し訳なかった。
「△△はどうだった?」
おしぼりで手を拭きながら問いかける。
「今日は団体のお客さんが来てさ…慌しかったよ」
「ここの所大繁盛だね、お疲れさま」
「⚫︎⚫︎もね。何飲みたい?」
「うーん…スッキリしたのがいいな」
「わかった、ちょっと待ってて」
冷やしていたグラスを用意すると、手際よくリキュールや炭酸を注いでいく。
「どーぞ」
コースターと共に目の前に置かれた。
キレイな泡に目を細める。
「ありがとう」
△△もグラスを片手に掲げる。
「「乾杯!」」
飲めば爽やかな甘さが美味しい。
「お腹は空いてる?」
「うーん、ちょっとだけ」
「わかった。軽めに作るね」
△△はフライパンに火をつけ、料理をしながら話す。
「今度はしばらくいられるの?」
「そうだね、1週間くらいは」
「やった!定休日はデートしようよ」
「いいね、楽しみにしてる」
お通しと一緒にお酒を飲みながら、料理をする彼を見る。
付き合ってもうじき1年が経つ。
友だちに紹介されたこの店で出会い、カウンター越しに話しているうちに気が合いすぐに打ち解けた。
店に誘われて足を運ぶこと数回。
△△から告白されて付き合い出すのに、そう時間はかからなかった。
忍以外の人との恋愛は初めての経験だった。
続くか不安だったが、△△とは上手くいっている気がする。
茶色い短髪が柔らかそうに時折揺れた。
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