別れ日和
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カカシからの便りが途絶えて数ヶ月。
里から離れ長期任務にあたる⚫︎⚫︎は、一人になる度に考えてしまう。
カカシは今誰と過ごしているだろう。
いつでも会えば⚫︎⚫︎が1番好きだと言ってくれた。
その耳障りの良い言葉を真に受けて、都合の悪いウワサには耳を塞いできた。
何度も違う女性と腕を組み、歩く姿も見ていたのに…。
この任地に赴いた当初は、文に会いたいと綴れば“オレもだよ”と返ってきた。
次第に間隔が空き、ウワサも耳に入らない⚫︎⚫︎を不安にさせるには十分だった。
きっと忙しいのだろうと、信じたい気持ちだけで過ごすには長すぎた。
町でカカシと同じ背格好の人が視界に入れば、目で追うことが増えた。
(いるはずなんてないのに…)
信じたい気持ちが強くなるほど心は乱れ、任務にも集中できない。
忍として失格だ。
最後にカカシから届いた手紙を机の横に置き、霞む視界で別れの文をしたためた。
こんなに大好きなのに、妬けるほど大嫌い。
カカシの大切な誰かに、この手紙が読まれるといい。
皮肉をこめて封をした。
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