笹送り
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ヤマトたちと別れて歩いていると、七夕にあやかった屋台を見かけだす。
店の前は家族連れや恋人たちで賑わっていた。
ふと天の川ゼリーと書かれている看板が目に止まる。
きらきらしたブルーの涼しげなゼリーが見本に置いてあった。
僅かに止まった視線にカカシが気づく。
「食べたい?」
「…べつに」
素直に食べたいと言うのがなんだか恥ずかしかった。
「ちょっと待ってて」
呆れたように笑ってカカシは一人屋台に向かった。
ぼーっと眺めていると、店員がキャーキャー言っている声が聞こえる。
相変わらず女性人気が高いようだ。
「おまたせ」
差し出されたゼリーは青とピンクの2種類あった。
飾りのフルーツや散りばめられた星の飴細工に違いがある。
「ありがとう」
「どういたしまして」
青い方を手に取った。
「やっぱりそっちなんだ」
またカカシが笑う。
「…わるい?」
「いーや」
こういう選択のとき可愛らしい方を避けてしまう。
一口食べると、ヒンヤリとした甘さが口の中に広がる。
フルーツや星の飴の食感も楽しかった。
「美味しい」
⚫︎⚫︎の様子を見てカカシは満足そうに目を細める。
「こっちも美味しいよ」
スプーンに乗せてピンクのゼリーが口元に差し出される。
「…自分で食べられるよ」
手でスプーンを受け取ろうとすると、スッと逃げる。
「そう言わず、ほらあーん」
「…じゃあいらない」
「えー」
悲しそうなカカシを見て少し心が痛んだ。
意地っ張りだと自覚しているが、どうしても素直になれない。
心の中で謝りつつ自分のゼリーを食べようと口を開けると、素早くカカシのスプーンが口に入った。
「っ…」
「ね、美味しいでしょ」
驚いているとカカシが優しく笑って言う。
「…うん、美味しい」
ピンクのゼリーは桃の風味がした。
「⚫︎⚫︎のもちょーだい」
返事も聞かずに⚫︎⚫︎の手をそっと掴み、自分の口へと運ぶ。
「うん、ソーダ味も美味しいね」
「…」
強引なカカシに力が抜けた。
思わず笑みが溢れる。
「そこ笑うとこ?」
「ごめんごめん」
ぶっきらぼうな私は、カカシのこういう所を尊敬するんだとしみじみ思う。
一方カカシはなんともいえない表情で苦笑していた。
